新人時代を振り返った俳優・梶芽衣子さん

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俳優の梶芽衣子さんが15日、出演した映画のトークイベントに登場。新人の頃に愚痴を言い合った同期の俳優とのエピソードを明かしました。

『第46回ぴあフィルムフェスティバル 2024』にて、特集上映『生誕100年・増村保造新発見!〜決断する女たち〜』が開催。増村保造監督の『動脈列島』(1975年)、『曽根崎心中』(1978年)の上映後に梶さんが登壇し、俳優人生での苦労などを語りました。

■新人時代、ぶつかった壁「台本の読み方がわからない」

新人時代について、「1年目のとき、毎日辞めたいと思っていました。できなくて」と語った梶さん。その理由について、「新人のときって何がつらいかってね、台本の読み方がわからないのよ。台本にはト書きとセリフしかない。“あなたの役はこういう役だから、こういうふうにやりなさい”は何にも書いてない。台本をじっくり読んで、自分の役がどういう位置で、どういう役で、どういう洋服を着て…全部自分でやらなきゃいけないんです」と、演じることの難しさに直面していたことを明かしました。

そんなとき、よく一緒に帰っていたというのが同期だという渡哲也さん。撮影所から駅までの帰り道での思い出を振り返り、「2人でとぼとぼ歩いていると、後ろから(撮影が終わった)スターの車が走ってくるの。ベンツだったりリンカーンだったりするわけよ。“ねぇ、哲にい、ああいう車に乗れるまであなたやりたいと思ってるの、俳優?”って言ったら、“男子一生の仕事にあらず” “私もあした辞めてもいい!” 2人で愚痴の言い合いです!」と熱をもって語ると、会場の観客たちは爆笑。「笑いごとじゃないのよ、本当に大変だったの」と観客にツッコミを入れ、さらに笑いを誘っていました。