気象予報士がラニーニャの兆候を解説、2024年冬の天候に注目

気象予報士の松浦悠真さんが、自身のYouTubeチャンネル「マニアック天気」を更新し、最新のエルニーニョ・ラニーニャ情報について解説した。タイトルは「【ラニーニャ発生へ】2024年シーズンの冬は寒冬になる？ 気象予報士解説」。松浦さんは、この冬にラニーニャ現象が発生する可能性が高いと述べ、その影響について詳しく説明した。

「現在はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態なんですけれども、この冬にかけてラニーニャ現象が発生する可能性の方がより高く60%となっています」と松浦氏は語った。ラニーニャ現象時の特徴が徐々に出てきており、この冬は「ラニーニャ的な天候の傾向が出てくるであろう」と予測している。

松浦氏は、具体的な予測データを紹介しながら、「特に太平洋西側の海面水温が高いと、対流活動が活発になり、寒気が流れ込みやすい場になる」と解説。「冬型が強まって、寒波がどっと流れ込んでくるタイミングがある」とし、厳しい寒さが予想されるタイミングについても言及した。

その上で、「地域によっては、暖冬も入ってくるかもしれませんが、強い寒波がやってくる可能性があるので、日本海側では大雪に注意が必要」と注意を呼びかけた。また、冬の後半には南岸低気圧による大雪の可能性も示唆し、「暖かくて雪が降らないと思ったら、降るときはかなり降る」という予測も。「ちょっと厄介な冬になってもおかしくない」との見解を示した。

松浦氏は動画の締めくくりに、「9月の下旬には3ヶ月予報と合わせて寒候期予報も発表されるので、その時にはもう少し詳しくお話できるかなと思います」と述べた。現段階では参考程度に留めてほしいとしながらも、天候の変化に注目するよう促している。動画の最後には「長期予報などマニアックな情報についても詳しく解説していますので、ぜひチャンネル登録と高評価をお願いします」と呼びかけた。