間もなく開花するとみられるリュウゼツランの仲間=2024年6月14日午前9時46分、横浜市港南区上永谷2丁目、村上潤治撮影

写真拡大

 横浜市港南区上永谷2丁目の橋の脇にある植物の茎がこの1カ月で突然伸び始め、信号機ほどの高さに。

 数十年に一度花が咲くといわれる「リュウゼツラン」の仲間で、間もなく開花する見込みだ。奇跡の花を一目見ようと多くの人が集まっている。

変わった形のリュウゼツランの仲間の植物を前に記念撮影する家族=2024年6月15日午前10時20分、横浜市港南区、村上潤治撮影

 「驚きしかない。自然の神秘。どんな花が咲くか楽しみ」。15日、同区の高橋信夫さん(83)は話した。近くの会社員男性(36)も娘を写真に収め「咲くころまた来たい」。現場は上永谷駅北約150メートルの環状2号線の交差点。テレビ局の取材班もいて人だかりができた。

 横浜市こども植物園によると、中南米などが原産地のリュウゼツランの仲間とみられる。開花は30〜50年に一度とされ、間もなく開花の可能性があるという。「根が傷むので植物に近づかないで」と呼びかける。

 橋を管理する同市港南土木事務所によると、10年以上前に、生えているのが見つかった。1カ月ほど前から茎が伸び始めた。橋は1988年にできたが、植栽しておらず、誰かが植えたか、種がとんできたとみる。通行の妨げになっておらず、伐採の予定はないという。(村上潤治)