今夏の北海道開催で絶好調のペプチドナイル(撮影:山中博喜)

写真拡大

 大沼S→マリーンSと連勝中のペプチドナイル(牡5、栗東・武英智厩舎)が、エルムステークス(3歳上・GIII・ダ1700m)でJRA重賞初制覇を狙う。

 北海道開催のダートの重賞&オープンは、大沼S、マリーンS、エルムSの3鞍。時期の変更、しらかばSの創設などのトピックはあったが、13年以降はこの3鞍のみの施行となっている。全て1700mとあって一定の相関性はあるが、意外にも同一年に全3鞍を制した馬は皆無。大沼SとマリーンSを連勝した馬は04年ウインデュエル、07年フィールドルージュ、14年ロイヤルクレスト、17年テイエムジンソク、19年リアンヴェリテの5頭いるが、エルムSでは順に2着、不出走、不出走、2着、5着。惜しくも“完全制覇”には届いていない。

 ペプチドナイルは昨秋にオープン昇級後、6着、4着、7着と善戦止まりだったが、今夏の北海道で覚醒。大沼Sで3馬身差、マリーンSでも3馬身半差の圧勝を収めた。主役として重賞初制覇を目指す一戦。史上初の“北海道開催ダート3冠制覇”となるのか、それともジンクスに泣いてしまうのか、その走りに注目したい。