今年1月の門司Sを制したロッシュローブ(ユーザー提供:ななしさん)

写真拡大

 今週末の札幌は雨予報となっている。当たらないのが競馬の予想と天気予報だが、仮にエルムステークス(3歳上・GIII・ダ1700m)が道悪となれば、ロッシュローブ(牡6、栗東・田中克典厩舎)に要警戒だ。

 かつてのJRA所属時は7戦未勝利。移籍先の園田で2勝を挙げて、JRAに再転入してきた“苦労人”だ。そこから少しずつ出世の階段を上がり、昨年1月の豊前Sを制してオープン入り。その後も昨夏の大沼Sが2着、今年1月の門司Sが1着と、安定感には欠けるもののオープンで通用する力を示している。

 一見するとムラ駆けタイプだが、実は道悪なら安定感がある。JRAに再転入後、ダートの稍重~不良では[3-2-0-0]の勝率60%、連対率100%。しかもそれぞれ7、8、3、8、5番人気での好走だった。対照的に良では[1-1-0-7]だから、まさに両極端。良と道悪では全くの別馬と言える。

 ここ2戦は吾妻小富士Sが12着、マリーンSが6着だが、ともに良だった。今回は人気薄必至だが、道悪になれば絶対に軽視禁物。高配の使者となることを期待したい。