ホッコータルマエ産駒3頭の中で最有力のメイショウフジ(今年3月撮影、ユーザー提供:pinoさん)

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 ホッコータルマエ産駒のメイショウフジ(牡3、美浦・和田勇介厩舎)、ソッコータルマカ(牡3、栗東・四位洋文厩舎)、ツウカイリアル(牡3、栗東・庄野靖志厩舎)の3頭が、レパードステークス(3歳・GIII・ダ1800m)で父仔制覇に向けてエントリーしている。

 ホッコータルマエは14年のチャンピオンズCなど、ダートのGI級を10勝した歴史的名馬だ。重賞初制覇は11年前、12年のレパードS。ジャパンダートダービー5着からの参戦で、迫るナムラビクターを首差抑えての勝利だった。

 父仔制覇がかかる一戦、産駒3頭の中で最右翼はメイショウフジだろう。デビュー当初は追い込み一手だったが、前走の八王子特別では先団から脚を使い、セラフィックコールからハナ差の2着。ほぼ勝ちに等しい内容だった。どちらかといえば広いコースの方が向きそうなイメージだが、ある程度の位置で運べれば小回りでも大丈夫。重賞初挑戦Vが期待できる。

 ソッコータルマカは八王子特別でメイショウフジから0秒7差の4着だった。両者の比較では現時点で一枚落ちだが、小回り替わりと距離短縮は悪くない。前々で立ち回って粘り込みを図る。もう1頭のツウカイリアルはリステッドで2戦している経験値が武器。小倉でくすのき賞を制した時のように、勝負所でポジションを上げるような競馬ができれば侮れない。

 レース史上初の父仔制覇なるか。それぞれキャラクターが異なるタルマエ産駒の走りに注目したい。