定例会見に臨む日本維新の会の藤田文武幹事長(写真は日本維新の会の配信動画から)

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東京電力福島第1原発から出た処理水の海洋放出に反対する記者会見を韓国の野党議員が開き、立憲民主党の阿部知子衆院議員が同席したことについて、日本維新の会の藤田文武幹事長が2023年7月19日の記者会見で「一部の活動家に日本の一部の活動家っぽい国会議員が巻き込まれていいのか」などと苦言を呈した。

立憲の岡田克也幹事長は、会見への同席が「慎重さを欠いた」として阿部氏を口頭で注意している。藤田氏はこの点について「まだ立憲の執行部にも良識が残ってたんじゃないですか?」と評価した。

「韓国側のプロパガンダに乗って風評被害を呼ぶようなことをやるべきではない」

阿部氏の会見同席をめぐっては、岡田氏が7月18日の記者会見で、処理水に含まれるトリチウム以外にも問題が残っていると主張している学者がいることも紹介し、

「(一部の学者が主張していることを)一つの意見として政治家が個人の意見として言われることを、私たちがその口を封じるということはできない」

と説明。その上で、

「ただ、ちょっとやり方が、韓国の国内で党派争いのような、あるいは政局のような形で論じられているところがあって、それと連動しているような印象を与えたとすれば、やや慎重さを欠いた、そういう行動だったというふうに思っている」

として、阿部氏を口頭で注意したことを明らかにしていた。

こういった経緯を念頭に、藤田氏は

「あんまり韓国側のプロパガンダに乗って日本の国会議員が、風評被害を呼ぶようなことをやるべきではないと思うので、まあ、まだ立憲の執行部にも良識が残ってたんじゃないですか?」

と述べ、韓国の国会議員は事態を「冷静に見ていると思いますよ」とも話した。

その上で、

「やっぱり一部の活動家に日本の一部の活動家っぽい国会議員が巻き込まれていいのかっていう...そういう話じゃないですかね?」

と話した。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)