歴代「写ルンです

 コレクションのポリシーは「昭和平等」。お菓子の袋から、レアなレコード、高価な切手まで、あの時代を彩ったものなら、なんでも平等に集めてきたコレクター社長が、10万点を超える所蔵品から誌上公開!

大崎 今回は「写ルンです」。富士フイルムから1986年に販売が始まり、カメラの常識を覆した画期的な商品です。

写写丸(以下、写) 今でこそ、スマホで誰でも手軽に写真を撮ることができますが、当時は革命的でしたよね。

大崎 「フィルムにレンズをつける」というコペルニクス的発想ですから。徹底的にシンプルな作りにこだわることで、安価で誰でも使えるようになった。しかも、写真の出来栄えも悪くない。大ヒット商品になったのも納得です。

写 でも大崎さんはカメラもたくさん持っていましたよね。

大崎 そうです。だからこのコレクションはほぼもらったもの。スマホが普及するまでは、手軽なプレゼントや景品として、よく使われていたんですよ。

写 タレントさんがプリントされているものもありますね。

大崎 キャンペーンなどの宣伝用ですね。西村知美さんのは、関係者を通じてご本人からいただきました。現在も「写ルンです」は販売されています。スマホ世代にもフィルム独特の味わいや、現像するまでどう写っているかわからないというワクワク感がウケているようです。

おおさききよし
1961年生まれ 株式会社ブティックオーサキ代表取締役社長。『大崎潔の昭和アイドルストーリー』(NACK5)など多数のラジオパーソナリティを務める

写真・梅基展央