(c)2006映画「日本以外全部沈没」製作委員会

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 またまた日本映画界の奇才・河崎実監督がやってくれました! 前回の「かにゴールキーパー」に続いて、今回の作品はなんと「日本以外全部沈没」。

 「あ〜、あの草なぎ剛が主演の・・・」と思ったあなた、間違えてはいけません! 「日本“以外全部”沈没」です。あの日本を代表する文豪・筒井康隆の伝説的傑作が映画となってこの夏、“沈没ブーム”に乗って登場! しかも、「日本沈没」原作者である小松左京氏も映画化をふたつ返事でOKしたという、巨匠たちお墨つきパロディ映画なのです。

 また、出演陣も超豪華! 元祖「日本沈没」主演の藤岡弘、村野武範の共演が見られるほか、河崎映画特有の個性派ぞろいのラインナップ。これがおもしろくないワケがナイ!!

 内容はというと、原因不明な天変地異により、タイトル通り日本以外が全部沈没。世界中から避難してきた外国人によって人口急増、物価は急上昇と日本中が大パニックに。生き残りをかけた各国の大物たちに媚を売られ、すっかり舞い上がる日本人だったが・・・。

 世界各国の元国家元首(のそっくりさん)が登場し、中にはなんと、「北」のあのヒトも出演しているとか。時期が時期だけに、国際問題化必至のこの超問題作、河崎監督は「命かけてやってます!」と、世界を敵に回す覚悟はできている様子。監督〜、なぜこんなにキケンな映画を作ろうと思ったのですか?

 「コトの発端は2005年の夏。タクシーに同乗していたときに、来年『日本沈没』が映画化するらしい・・・という話がでたんですよ。そこでふと、“じゃあ筒井康隆先生の『日本以外全部沈没』って映画にできないのかねぇ?”と言ってみたところ、某氏が“ボク、小松左京先生と面識あるんで聞いてみますよ〜”という話になって。小松先生はあっさりOKを下さっって、大手を振ってパロディ映画が作れることになったんです(笑)」(河崎実監督)

 とは言っても、本家『日本沈没』の製作チームの了承を得なければいけない“大人の事情”の面では苦労したという。自ら便乗作品と自負する監督だが、製作費の額では負けてもスケールの壮大さと迫力の内容では負けない!と、自信満々の様子。この「日本以外全部沈没」、2006年晩夏シネセゾン渋谷レイトショーほか、全国順次公開! 先に公開中の「本家」の作品と、このパロディ作品を見比べてみるのも楽しいかも。

 絶好調の監督の気になる次回作のヒントは、またしても「便乗」だとか(笑)。次はどんなシュールな笑いの渦に巻き込んでくれるのか、乞うご期待です!(坂井あやの/verb)

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日本以外全部沈没 - 紹介した映画「日本以外全部沈没」のオフィシャルWebサイト

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