最愛の父を亡くしたベン・スティラー

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アメリカを代表するコメディ俳優のジェリー・スティラーがこのほど、老衰のため92歳で亡くなったことが分かった。息子で俳優のベン・スティラーが米時間11日、Twitter上で父の死を公表した。

映画『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズや『ドッジボール』『スタスキー&ハッチ』などで知られる俳優ベン・スティラーが米時間11日に自身のTwitterを更新、最愛の父で同じく俳優として活躍したジェリー・スティラーの死を公表した。ベレー帽をかぶったジェリーの写真に、ベンは次のようにメッセージを添えた。

「残念なことに、私の父ジェリー・スティラーが老衰のため亡くなりました。素晴らしい父親、祖父であったとともに、アンにとっては約62年間、最高の夫でした。父の死が心から惜しまれます。お父さん、愛しています。」

1927年にニューヨーク・ブルックリンで生まれたジェリー・スティラーは、8歳のときに観たマルクス兄弟のコメディ映画『オペラは踊る(A Night at the Opera)』に感銘を受け、ショービジネス界入りを志した。第二次世界大戦に従軍したのち、ジェリーはニューヨークのシラキュース大学で演劇を専攻、その後劇場などでキャリアを積んだ。

ジェリーは1955年に結婚した女優のアン・メイラ(享年85)とタッグを組み“コメディ・デュオ”として活躍、『エド・サリヴァン・ショー(The Ed Sullivan Show)』『The Stiller and Meara Show』などで人気を博した。他にも『サタデー・ナイト・ライブ(Saturday Night Live)』や『ジェシカおばさんの事件簿(Murder, She Wrote)』『ロー&オーダー(Law&Order)』など数々の番組に出演したジェリー、近年はアメリカで国民的コメディドラマとして親しまれる『となりのサインフェルド(Seinfeld)』のフランク・コスタンザ役や、『キング・オブ・クイーンズ』のアーサー・スプーナー役でお茶の間に笑いを届けた。

『となりのサインフェルド』でジェリーの息子ジョージを演じたジェイソン・アレクサンダーは、このたびの訃報を受けて次のようにツイートした。

「最愛の友、ジェリー・スティラーが亡くなった。この上なく悲しい知らせだ。ジェリーは私がこれまで共演した仲間のなかでも、おそらく最も優しい人だった。(ジェリーを見ながら育った)子供時代も、(俳優として)一緒に過ごした日々のなかでも、彼は私を笑わせてくれた。最高の俳優であり、人としても素晴らしく、素敵な友人。ジェリー・スティラー、どうぞ安らかに眠ってください。愛しています。」

『キング・オブ・クイーンズ』で娘役を演じたリア・レミニは、Instagramに追悼メッセージをアップ、

「9年間、ジェリー・スティラーの娘を演じられたことは、とてもラッキーなことでした。」
「数々の思い出や舞台裏での“父娘トーク”、たくさんの笑い、私や家族に届けてくれたあなたの優しさ…私は一生、あなたに感謝の気持ちを抱き続けます。」

などと綴ったほか『キング・オブ・クイーンズ』キャスト陣の懐かしい写真を多数公開した。

ジェリーとベンが父&息子でタッグを組んだ『Shoeshine』は、1988年の第60回アカデミー賞短編実写映画部門でノミネートの快挙を果たしたほか、2人は2001年にも映画『ズーランダー(Zoolander)』で共演を果たし話題を集めた。

画像2枚目は『Ben Stiller 2020年5月11日付Twitter「I’m sad to say that my father, Jerry Stiller, passed away from natural causes.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)