『The Office』マイケル役スティーヴ・カレル「本当は降板したくなかった」
イギリスで放送されていた同名の番組をリメイクし、人気を博した米NBCの人気ドラマ『The Office』。同作で、シーズン1からマイケル役で主演したスティーヴ・カレル(『ザ・モーニングショー』)が、実はシーズン7で降板するつもりはなく、シーズン9のファイナルまで同作に出演したかったと明かしていたことがわかった。米E!Onlineが報じている。
2005年の放送開始から15年がたった本作を記念し、米Rolling Stone誌のライター、アンディ・グリーンが執筆した「The Office: The Untold Story of the Greatest Sitcom of the 2000s(原題)」でその真相が明らかになった。
この本は『The Office』のトリビアがぎっしり詰まったもの。『ベター・コール・ソウル』のソウル役で知られるボブ・オデンカークや、『ママと恋に落ちるまで』のテッド役ジョッシュ・ラドナー、そして『アベンジャーズ』のアントマン役ポール・ラッドらがマイケル役のオーディションを受けていたことも書かれている。
その中で、当時ヘアメイク部門のトップだったキム・フェリーが、「スティーヴは降板したくなかったんです」と述べている。「彼はこの作品に留まるつもりでした。(その意向を)マネージャーに話し、マネージャーは製作スタッフに連絡し、スティーヴが数年間の契約にサインする気でいると話したのです。ですから、スティーヴ側では継続の準備ができていていたのです。ですが契約更新期限が来て、それが過ぎても製作側は彼にオファーをしなかった」と当時を振り返り明かした。
「スティーヴは、‟ほら、僕はやりたいと言った。やめたくない。だから理解できない"という感じでした。どうしてこんな事が起こったのか、ただただ驚くしかありません。多くの人がスティーヴは自分の利益のために番組を去ったと思っていると思うので、彼がかわいそうです。それは絶対に真実ではないのですから」
また、キャスティング・ディレクターのアリソン・ジョーンズも、「私が知る限りでは、スティーヴは次のシーズンも続ける予定でしたが、NBCが何らかの理由で契約をしなかったのです。本当に馬鹿げています。他に言いようがないです」と述べている。
そんなスティーヴがシーズン7で降板してから本作の視聴率は低迷することになる。さらに、ジョン・クラシンスキー(ジム役)やジェナ・フィッシャー(パム役)の高額なギャラや、主要キャラのレイン・ウィルソン(ドワイト役)やミンディ・カリング(ケリー役)が別の番組に出演することが明らかになるなど、シーズン10への更新は厳しくなり、結局『The Office』はシーズン9で幕を閉じた。
最近では、リブート版製作の話も出ている本作。2017年12月にはアンジェラ役のアンジェラ・キンジーとクリード役のクリード・ブラットンが特に乗り気で、NBCからの連絡を待っているとSNSに投稿し、アピールしていた。先日ジョンのYouTube番組にゲスト出演したスティーヴはリユニオンについて問われ、「こうやって君(ジョン)の顔を見れるだけでとても嬉しいよ」と答えるに留まっていた。
キャストたちそれぞれのスケジュールという問題があるかもしれないが共演者同士の仲が良好な様子はSNSなどから伝わってくる。是非リブート版の可能性にも期待したい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ザ・オフィス』© NBC Universal, Inc.