VARならぬ“FAR”。5G導入でサポーターもサッカーの審判に
イギリスの南西部・コーンウォール半島の沖合いに位置するシリー諸島。この島には、たった2チームで構成される世界最小のサッカーリーグがある。
携帯電話事業会社であるVodafoneは、シリー諸島に5Gモバイルネットワークを導入。これによって、リーグでは“ファンの助けを得て審判をする”という取り組みが行われた。
動画引用元:VodafoneUK
2019年に行われたシーズン最初の試合では、「Fan Assistant Refereeing(FAR)」が採用された。シリー諸島にいるサポーターは、試合の動向をすぐに把握できるよう、デバイスを保持。本島のサポーターとともに、試合中の判定について議論を交わすことができる。
サポーターの意見はオンライン投票で集約され、その結果が審判に伝えられる。この試合では、実際にFARの結果によって判定が覆るシーンも見られた。
試合後に審判は、島民とともに試合を作り上げたことについて、大きな喜びを示していたという。リーグの規模は小さいものの、5Gがサポーターのサッカーの楽しみ方を広げた一例と言えるだろう。