井上尚弥【写真:Getty Images】

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「Superlfy2」の計画が進む中、「The Monster」こと井上の決断は?

 ボクシング界は来春、スーパーフライ級に特化したボクシング興行「Superfly2」が米国で計画されている。米デビュー戦で圧巻のTKO勝ちを収めたWBOスーパーフライ級王者の井上尚弥(大橋)の参戦に期待が集まる中、井上側は参戦を辞退し、大晦日に日本国内で防衛戦を行う可能性が浮上しているという。米ボクシング専門サイト「ボクシングシーン」が報じている。

 井上は9月の米デビュー戦で、WBOスーパーフライ級7位のアントニオ・ニエベス(米国)相手に華々しい6回TKO勝ちを収め、6度目の防衛に成功。カリフォルニア州カールソンのスタブハブ・センターで行われたスーパーフライ級の猛者を集結させた興行「Superfly」も、「井上VSニエベス」など熱戦で大成功を収めた。

 次戦のマッチメークに注目が集まるが、ボクシングファンが期待する「The Monster」の2度目の米上陸はもう少し先になりそうだ。記事では、次のようにレポートしている。

「すでに世界のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で最強のファイターの1人とすでに認められている日本のナオヤ・イノウエは、来たるSuperfly2のカードに参戦しないことをリクエストしている。なぜなら、彼はアメリカ合衆国に戻る前に、日本でもう1度防衛戦を戦うことを求めている」

大物プロモーターのローフラー氏曰く「イノウエは来年の秋に戻りたがっている」

 米ボクシング誌「ザ・リング」が全17カテゴリーのボクサーを比較する「PFP」の格付けで9位に入った井上だが、陣営は大晦日に日本で防衛戦を行う準備を進めているという。

 WBA・WBC・IBF世界ミドル級スーパー王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)らを抱える大物プロモーターのトム・ローフラー氏は、米スポーツ専門局スペイン語版の「ESPNデポーテス」に対応。「Superflyは今年の私のお気に入りのイベントだ。チョコラティートとソールビンサイ、クアドラスとエストラーダ、そして日本のイノウエとニエベス戦。それは偉大なショーだった」と話し、Superfly2についても言及している。

「すでに対戦の準備はできている。誰もが参戦したがっている。カリッド・ヤファイ(WBA世界スーパーフライ級王者・英国)もそうだ。イノウエはアメリカに戻るのを少し待ちたいようだ。彼は(来年の)秋に戻りたがっている。我々はチョコラティート(元WBC世界スーパーフライ級王者ローマン・ゴンザレス)がどうしたいのか、そして、最高の組み合わせを模索することになる」

 ローフラー氏のコメントに基づけば、井上の米再上陸は1年後の秋。Superfly2ではゴンサレス相手にKO勝ちを収めたWBC世界スーパーフライ級王者シーサケット・ソールビンサイ(タイ)と、同級1位のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)のタイトルマッチがメインイベントになる可能性が浮上しているという。

「The Monster」の米国第2戦の実現はもう少し先になりそうだ。