Googleの最新スマートフォンNexus 5X」の販売が開始され、日本ではGoogle PlayのほかNTTドコモやワイモバイルが取り扱っています。その発売されたばかりのNexus 5XをiFixitが速攻でバラバラに分解して中身の構造や修理の難度を明らかにしています。

Nexus 5X Teardown - iFixit

https://www.ifixit.com/Teardown/Nexus+5X+Teardown/51318

分解するのはNexus 5Xのカーボン。



Nexus 5Xは裏表どちらからでも挿せる「USB Type-C」を採用しており、この辺りがどうなっているかは気になるところ。



また、本体前面下部にあるスピーカーグリルの内部に通知用LEDランプが搭載されているのもポイントです。



iFixit Opening Pickを本体側面にある溝に差し込んで背面カバーを外していきます。背面カバーはツメで取り付けられているだけで、テープや接着剤などが使われていないので、外すのは難しくないそうです。



ツメを本体から外していくと背面カバーをパカリと取り外せます。



背面カバーを外すとこんな感じです。背面カバーにはWi-Fi・MIMO・GPSのアンテナを搭載。



端末識別番号(IMEI)が表記されたラベルも背面カバーに貼り付けられています。



バッテリーのコネクタ部分がしっかりとねじ止めされたカバーの下側に潜り込んでいるため、今すぐにバッテリーを外すことはできません。



ということで本体内部を覆っているカバーを取り外します。ねじは全部で10個あるとのこと。



下部にあるカバーを取って……



上部のカバーを取り外します。



次は、上部カバーについている指紋認証センサー。



これが取り外した指紋認証センサーです。



バッテリーは接着剤でとめられているため、取り外すのには力が少々必要。



これが2700mAhのバッテリー。



続いてリアカメラをピンセットで取り外します。



ソニーのCMOSイメージセンサー「IMX377」を採用したリアカメラ。



後は、500万画素のフロントカメラを取り外せばマザーボードに到達です。



フロントカメラを外したらマザーボードを外します。



USB Type-Cのポートはマザーボードにはんだ付けされているため、一度破損すると専門知識がない限り自分で直すのはかなり難しいとのこと。



マザーボードの本体前面側には、Samsung製2GBのRAM「K3QF3F30BM-QGCF(赤枠)」や東芝製16GBの組込み式NAND型フラッシュメモリ「THGBMFG7C2LBAIL(オレンジ枠)」、Qualcomm製LTEトランシーバー「WTR3925(黄色枠)」などを搭載。



本体背面側に搭載されているのは、LG G4やHTC One M9に採用されているのと同じQualcomm製の電源IC「PMI8994(赤枠)」や802.11ac対応Wi-Fi 2x2 MIMOコンボチップ「QCA6174(黄色枠)」などなど。



イヤホンジャックには接触ばねを使用したものが採用されており、これは修理コストを下げるのに貢献しているそうです。



ピンセットで持ち上げているのはスピーカーグリルの内部に搭載されていた通知用LEDランプ。



これでNexus 5Xの分解は終了です。



iFixitが見積もった修理難度は10段階中の7。10に近ければ近いほど難度は下がり、7である理由には「ほとんどのモジュールが個別での取り替えが可能なこと」「本体内部のカバーを留めているねじが特殊な形状ではないこと」が挙げられています。