iPhone/iPadユーザーもGoogleマップのタイムラインを知っておくべき！ どこが便利で、どこが危ないのか?
いずれはiOS版にも搭載されるはずなので、ぜひ、機能の概要だけでもつかんでおくことをおすすめする。
なぜなら。自らのプライバシーを守ることにもなるかもしれないからだ。
●Googleマップのタイムライン機能とは？
2015年7月21日、Googleマップに「タイムライン」という機能が追加された。
次のように、Googleマップのメニューに「タイムライン」が追加され、選択すると、自分が過去に訪れた場所がマップ上で表示される。
Googleマップのメニューに追加された「タイムライン」（画面はAndroid版）。
選択すると、自分が過去に訪れた場所を確認できる（画面はAndroid版）。
ただし現時点で、この機能が利用できるのはAndroid版とWeb版のGoogleマップだけだ。Android版では上記のようにメニューの「タイムライン」を選択すればいいが、Web版のメニューには、なぜか「タイムライン」は表示されない。利用するには、以下のURLにアクセスする必要がある。
https://maps.google.com/locationhistory
iOS版には機能そのものが用意されていないので、iPhone/iPadのユーザーは、意外と知らないのではないだろうか。
自分の行動がすべて地図上に表示されるのは、便利な一方、プライバシーの観点からはちょっと怖い、気持ち悪いのも事実だ。
いずれはiOS版も登場するはずなので、iPhone/iPadユーザーは、機能の概要を確認して、利用するかどうかの参考にしてほしい。
●カレンダーで日付指定すれば、その日の行動を確認できる
タイムライン機能では、カレンダーで日付を指定して、その日の自分の行動を確認できる。日付を選択すると、その日の移動ルートが左側に文字、右側に地図上で表示される。「自分、○月○日にどこに立ち寄ったっけ？」というときも、タイムラインを見れば一発でわかるのである。
便利と感じるか、気持ち悪いと感じるかはあなた次第だが、場合によっては、都合の悪い場所が記録されている可能性も否定できない。その場合は、情報を削除することも可能だ。特定の日付の情報をすべて削除することもできるし、特定の場所だけを削除することもできる。
なお、タイムラインを見られるのは、あくまで自分だけだ。利用するには、Googleアカウントが必要になるので、原則として、他人があなたの行動をチェックすることはできない。あくまで原則だが。
カレンダーで日付を指定して、その日の行動を確認できる（画面はWeb版）。
日付を指定してまるごと履歴を削除できる（画面はWeb版）。
特定の場所だけ削除することも可能だ（画面はWeb版）。
●利用するには「ロケーション履歴」をオンにする
タイムライン機能を利用するには、Googleアカウントの「ロケーション履歴」がオンになっている必要がある。初期設定ではオフになっているはずなので、利用するならオンにする。Web版での設定は次のとおりだ。
アカウント管理のページを表示したら、［個人情報とプライバシー設定］をクリックする。
［訪れた場所］をオンにする。
タイムライン機能は、個人的にはとても便利で面白い機能だと思う。ただ、万が一、この情報が他人に漏れたことを想像すると、やはり怖い。使うか使わないかは、あなた次第である。
いずれはiOS版Googleマップにも搭載されるはずなので、ぜひ、この機会に、こういう機能があること、オン/オフを切り替えられること、そして情報の削除が可能であることは覚えておくとよいだろう。
・ Web版のGoogleマップのタイムライン
井上健語（フリーランスライター）
