就活スタイル編集部

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学生が実際に企業の中で就業体験をするインターンシップでは、多くの関係社員の方々にお世話になります。終わったらきちんとお礼状を出して、感謝の気持ちを伝えたいもの。そこでキャリアカウンセラーの水野順子さんに、インターンシップ終了後のお礼のマナーについて教えてもらいました。



企業にとってインターンシップはコストがかかります。貴重な体験をさせてもらったことに対して感謝を表するのは人として当然のマナー。人事担当の方に好印象を残すためにも、終了後には必ずお礼状を送りましょう。その場合に、いくつか気をつけたいポイントをご紹介します。

●手紙ではなくメールの方がベター
以前は「お礼は手紙で」というのがマナーと言われていましたが、今は必ずしもそうではありません。というのも、メールはPCに履歴が残るので企業にとっても扱いやすいからです。例えば担当者が変わることなどあっても、メール履歴があればどんな学生とやり取りをしたかなど、社内での共有も簡単。よほど先方の役職や年齢が高いとか、メールをあまり使用しない職場である場合以外は、お礼状もメールでかまいません。

●送るタイミングはスピード第一
メールならインターンシップ終了当日か、遅くとも翌日の就業時間内に送信を。手紙も翌日中に投函するのが理想です。特にメールでのお礼が遅いと印象が悪いのでご注意を。時間のあるときにあらかじめ、お礼メールのテンプレを作っておくとよいでしょう。

●お世話になった人には個別で
基本は人事部担当者宛に出しておけばOKですが、特にお世話になった人や、名刺を受け取った人がいれば、個別にお礼を送りましょう。ただし、複数の人に送るからといってCCやBCCメールを使うのは避けるべきです! 誠意が伝わるよう必ず本人宛てに一通ずつ送信するようにしましょう。また文面の一部をコピー&ペーストする際も、相手の名前は絶対に間違わないこと。送信前にしっかり見直す習慣を作りましょう。

●個人宛のメッセージを入れよう
お礼の文面には、忙しい中対応してくれたことに対するお礼に加え、就業体験を通して得たものや感じたことを書きましょう。もしその職場に対して就業意欲がある場合は、改めて働きたい気持ちをアピールしてOK。また「○○さんのお陰で……」「○○さんの□□という言葉が心に残りました」など、その人個人に宛てたメッセージを入れるとより感謝の気持ちが伝わり、先方の印象に残るはずです。

お礼はあくまでも個人的な書簡ですから、通常の手紙文の形で書けばOK。少しくらい敬語の間違いがあっても、感謝の気落ちを素直に表すことのほうが大事です。心を込めたお礼を送るまでがインターンシップ。貴重な体験を就活に活かすためにも、最後まで社会人のマナーを持って対応しましょう。

文●鈴木恵美子

■水野順子さん
プロフィールキャリアカウンセラー、ビジネスメンタルトレーナー。CareerCollection代表。官公庁、外資系企業、国内企業という異なる職場での勤務経験を活かし、女性や若者を対象としたキャリアカウンセリングを実施。ストレスケアや人間関係の築き方から、ライフプランまでを含めたキャリアライフ支援を行っている。