テニス4大大会で日本人初の決勝進出という快挙を成し遂げた錦織圭の勇士に沸いたばかりの列島に再び歓喜が訪れた。

“錦織2世”と呼ばれる19歳の西岡良仁がアジア大会で40年ぶりの金メダルを獲得したばかりか、楽天ジャパン・オープンではATPランキング103位の伊藤竜馬が同4位(いずれも9月29日現在)のスタン・ワウリンカをストレートで破った。

日本テニス界に刻んだ新たな歴史の1ページに、1日放送、日本テレビ「スッキリ!!」では元プロテニスプレーヤー・松岡修造氏のコメントを伝えた。興奮気味に語る松岡氏、その主な内容は下記の通りだ。

●伊藤竜馬について
「これはね“日本テニス界どうなってるんだろう”っていうくらいの勢いですね。完全に錦織選手効果ってのはあるでしょうけど、とんでもないことだと思います。

まず伊藤竜馬がワウリンカに勝ったというのは僕の表現で言うと錦織選手が全米オープンの快挙ありましたよね。伊藤選手にとっては全く同じくらいの快挙ですよ。

ワウリンカという選手は世界の中でも体格も大きいですし、バックハンドも含めて一番パワーがあると言われているんです。そのパワーで今年グランドスラムにも勝った。一番そのパワーに手こずったのは錦織選手ですよね。そのパワー以上のパワーで伊藤竜馬選手はプレーをした」

●西岡良仁について
「彼のプレーの強みは引かないってこと。普通はそれだけ背がないんだったら、パワーもないんだったら、もうちょっと引けよ守りもしろよって。彼は守らないんですよ。とにかく自分からどんどんどんどん攻撃していくんです」

●西岡は中学時代、テニス留学の審査で不合格となり挫折を経験(中学3年で合格に)
「(当時は)非常にふてくされていました。もう僕は無理ですって。“お前もうテニス辞めろ”って言いました。そんなに弱い気持ちでいるんだったら。そんな自分の中で消極的にもう無理だって言うんだったら、もうラケットを置けとハッキリ言いました。

彼の良さっていうのものが、彼の一番の武器。メンタルの強さ。それが出たアジア大会の金だった。彼今思ってますよ。金獲った時点で。絶対に世界のトップ行くぞって。圭に続くぞって」

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