試合後に握手を交わすスタニスラス・ワウリンカ(左)と錦織圭 (写真:DPPI/フォート・キシモト)

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日本時間4日、テニス四大大会の一つ、全米オープンで96年ぶりの日本人ベスト4進出を決めた錦織圭。世界ランキング4位で格上のスタニスラス・ワウリンカ(スイス)を相手に見事競り勝った。

驚くべきは4時間を超える熱戦となった4回戦=ミロシュ・ラオニッチ戦から36時間しか経っていないこと。そして今回の試合もまた4時間を超える長丁場となった。

そんな錦織の強さについて、同日放送、日本テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」では元プロテニスプレーヤー・杉山愛のコメントを伝えている。

「いやー、ホントすごかったです」と切り出した杉山は「最終的には精神的にも安定していましたし、攻め切りましたよね」と絶賛。苦戦した第1セットについては「身体が重かった。ラオニッチ戦の4時間以上の試合があって、そこから1日空きはありましたけど、ナイトセッションから昼のセッションに戻るというのは選手としてはコンディショニングが難しい」と説明した。

それでも「少し汗をかいたことで(錦織は)重さが抜けた」と分析した杉山は「疲れが溜まっている中で汗を一回かいてだんだん身体が動くようになってキレが出てくると、錦織選手の普段のストローク力が出てきた。それが対等に戦える力があるということの証明でもある」と続け、名を轟かせる錦織の実力に改めて太鼓判を押した。

その一方、3回戦では相手選手の棄権により戦わずして勝ち進み、4回戦では錦織よりも先に試合を終えているワウリンカは母国でバッシングを受けているという。司会の宮根誠司から「当然スイスの人達に期待されていたと思う」と訊かれたスイス出身タレントの春香クリスティーンは「とっても強い選手なんで。向こうの新聞記事でも“あの疲れている錦織選手になぜ負けた?”ってワウリンカ選手を叩いている記事もあった」と語った。