24日に行われるインテル対ミランのミラノダービーは、3位の座を争う上で決定的となる一戦だ。ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、ダービーに向けて次のように話している。

「これほど早いタイミングでダービーなのは残念だ。バルセロナ戦の直後とはね。予想をするのは好きじゃない。試合ごとに進めていかなければいけないよ。(マリオ・)バロテッリについて、サン・シーロで人種差別的チャントや彼に反発するチャントが飛ぶことへの心配はしていない。ミランはミランの試合をする準備ができている。カテナッチョなど絶対にないよ」

バルセロナ戦の勝利は「全員の自信につながった。私が常に言っているように、敗北ではなく勝利こそ良いものなんだ」とコメント。バルセロナを下したことへの高揚感が残るガッリアーニ代表取締役は、マッシミリアーノ・アッレグリ監督の立場が「この上なく堅固」だとして、指揮官をたたえるとともに、このように続けている。

「この勝利の絶対的な主役だったのが彼だ。私は、勝利にしても敗北にしても、クラブと指揮官、そして選手たちの連係次第という考え方だがね。すべてが機能すれば勝つことができるし、そうじゃなければ勝てないんだ」

一方で、シーズン序盤戦について、ガッリアーニ代表取締役は「最初の6試合で勝ち点7だった。後半戦は同じ6試合で勝ち点14だ。残念ながら、こうなってしまった」と振り返っている。

いずれにしても、次はインテルとのダービーだ。ガッリアーニ代表取締役は「とても重要な一戦だ。我々は勝ち点1差だし、ともにチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争っている」とコメント。古巣インテルとの初対戦となるバロテッリについては、次のように述べている。

「一昨日の彼はすごくファンっぽかったね。とてもよくやってくれている。ただ、CLでは(ジャンパオロ・)パッツィーニが堂々と代わりを務めてくれたよ。犠牲を払って、とても、とてもよくやってくれた。(エムバイェ・)ニアンも同じだ。バロテッリは大事だが、一人だけ選手の名前を挙げるのは好きじゃない。水曜のミランは全員による無欲の勝利を手にしたんだ」

シルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長がスクデットとCL制覇の可能性を信じていることについて、ガッリアーニ代表取締役は「会長が言うことに私がコメントすることはない。我々は前進する。その上で、どうなるかを見よう」と述べた。

インテルのマッシモ・モラッティ会長はバロテッリについて、「彼の人生は常にぎりぎりだった。難しい状況からうまく抜け出してきたんだ。私は彼の幸運を祈っている。彼のことが好きだし、観客が間違った姿勢を見せることはないと確信している」と話している。ガッリアーニ代表取締役はこう続けた。

「ミラノは、両チームのサポーターが一緒にスタジアムに行くことのできる唯一の街だ。両クラブがともにスタジアムを管理している。ミランとインテルがケンカすることはない。ロンドンですら、2チームがこれほど競争的ではないだろう。バロテッリの件でその関係が変わることはない」

「我々はたった勝ち点1差で、両チームが拮抗している。彼らが先に勝ち点を得て、それから今は我々だ。より優れたチームが勝つか? 今回のケースではイエスだね。(ネレオ・)ロッコは、ミランが相手より強くないときに『そうじゃないことを願おう』と言っていた」