1日、日本野球機構(NPB)は都内で会見を開き、中日ドラゴンズ・井端弘和内野手に対し、アンチ・ドーピング規則違反でけん責処分としたことを発表。球団には制裁金300万円の支払いを命じた。

だが、井端のドーピング検査で検出されたとされるプレドニゾロンは、井端が慢性的な眼病治療のために使用していたステロイド系抗炎症薬の一つ。2009年に球団を通じて、薬物の除外措置を申請し、認められていたにも関わらず、再申請手続きを怠ったという顛末だった。

NPBの会見前から、スポーツ紙担当者がツイッター上で「プロ野球でドーピング発覚か」と呟き、北海道日本ハムファイターズ・ダルビッシュ有も「セ・リーグって話」とツイートするなど、ネット上では様々な憶測とともに大きな注目となっていた今回の騒動――、井端の名前が最初に挙がったのは、FNNの報道だった。

この一報を伝えたフジテレビ・FNNスーパーニュースでは、「速報 日本人初 中日・井端選手 ドーピング違反」という見出しで、「日本野球機構と中日ドラゴンズがまもなく会見予定」と大きく報じたのだ。

これには、掲示板上でも「ドーピングって選手生命はどう考えても終わり?というか野球界から追放されるレベル?」「井端とはノーマークだったな」「日本人だったなんて予想外だったわ」といったコメントが寄せられるも、球団の申請手続きに不備があったことや、井端に過失はなく、同日のゲームに出場していることが分かるや、今度はフジテレビの報道に疑問の声が溢れ出た。

報道内容自体に間違いはないものの、その取り扱い方が視聴者に過分な印象を与えた感は拭えない。同じく掲示板上では、「結局フジが大袈裟に騒いだだけかよ」「日本人初!ってのがまた」「ほんと犯罪者扱いだなw」「フジwww」といったコメントが寄せられた。