元FA会長がFIFA理事らからの不正要求を暴露…疑惑のW杯招致活動
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トリーズマン氏によると、賄賂や報酬を要求してきたのは4人。トリニダード・トバコのジャック・ワーナー副会長は母国の教育施設を建設するための資金として250万ポンド(約3億3000万円)を要求。パラグアイのニコラス・レオス氏はナイトの爵位を、タイのウォラウィ・マクディ氏は母国とイングランドの親善試合の放映権を管理する権利を、それぞれ要求したという。さらにブラジルのリカルド・テイチェイラ氏は、「何ができるかを示せるなら、私のところに来なさい」と語り掛け、暗に賄賂の提示を求めた模様だ。
もっとも、カタールのワールドカップ招致に関しては以前からいくつもの疑問が報じられてきた。気温40度を超える“真夏のワールドカップ”が問題視された際、カタールの招致委員会は解決策としてスタジアムの冷房設備の充実と、ピッチ上の温度管理を掲げた。
しかし、招致決定後、前代未聞の1月開催案が浮上。猛暑を回避し、冬に行うことによって環境は整うと考えられるが、招致活動の際にアピールした内容を根底から覆す案の登場によって、「投票を行った意味がない」など、各方面から疑問の声が挙がっていた。
FIFAのジョゼフ・ブラッター会長はこの件について、「ショックを受けているが、証拠を見つけるために調査をしなければならない」との見解を示しているが、次々に浮上する不正疑惑によって組織としての危機を迎えている。
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