セリエAのリーグ仲裁機関は13日、クラブとの契約解消をめぐり、サンプドリアFWアントニオ・カッサーノとカリアリGKフェデリコ・マルケッティのケースに関して審議を行った。

仲裁機関を司るジョッジョーリ氏は、「一定のデリケートさを持つ件だ。数日後にまた会って、それから決める。決定はリーグの事務局へ伝えられ、それから両者へ伝えられることになる。(いずれにしても)審議は終わった。まだ我々にアイディアはない」とコメント。採決は明日、ないし15日に下されるのではないかと見られている。

サンプドリアのリッカルド・ガッローネ会長は審議終了後、仲裁機関がサンプの要求を認めず、カッサーノとの契約解消が実現しなかった場合について、「簡単ではないが、どこかのチームが彼を望めば…」とコメントした。

また、ガッローネ会長は、「我々の要求が受け入れられることを願っている。そうでなければ、非常に深刻な前例をつくることになるだろう。カッサーノに対し、我々は何度となく悪さを許してきた。仲裁機関が我々の望む方向へ進めば、我々のサッカーにとっても重要な結果となるはずだ」と続けている。

一方、カッサーノ側のボッツォ弁護士は、「私が願うのは、彼が早くプレーに戻れるようになることだけだ」と語った。

なお、マルケッティのケースについては、ジュッジョーリ氏が来年1月8日まで決定のための時間があるとコメント。そのうえで、「クリスマスまでに裁決を出したい」との意向を明かしている。マルケッティのケースについては、選手側有利の方向に流れているようだ。