「てんとう虫ロボット」を手に持つ、テクノロジアの荒井店長

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ロボットの醍醐味は、自分の思い通りにロボットを動かせる点にある。とはいえ、本格的な二足歩行ロボットは、組み立てるだけでも手間が掛かる上、動きをプログラミングするにもある程度の知識を必要とする。工作に慣れていない人の中には、取っつきにくいと思っている人もいるだろう。

しかし、実は知らないだけで誰にでも簡単に作れてプログラミングできるロボットはあるのかもしれない。

そこ今回は、秋葉原のロボット専門店「テクノロジア」の荒井店長に誰でも手軽にプログラミングして動かせるロボットを紹介してもらうことにしよう。


■車輪じゃなくて歯ブラシで動く? - 荒井店長
テクノロジアの荒井店長に、今回の工作キットの魅力をうかがってみた。
「パソコンを使わずにプログラミング? 車輪じゃなくて歯ブラシで動く? 何ですか?それ!
…と、聞いただけじゃよく分からないロボットキット。それが『てんとう虫ロボット JX-TTM』です。

もともとロボットの学習キットをとして開発されたのですが、学校でパソコンを使ってひとりひとりプログラミングするのは難しいし、時間もありません。それじゃあ、という事で開発されたそうです。

プログラムの命令は、64種類しかありませんがライントレースもちゃんと出来てしまうし、ドレミの音階を付けて演奏も出来ちゃう。プログラムは、紙にマジックなどで塗りつぶした四角の組み合せを作って、ロボットを動かして底面部分にあるセンサー読み込んでいくのです。大きなマークシートリーダーと思っていただくと分かり易いですかね。

動力は携帯電話でもお馴染みの振動モーターの大きいやつを使って、歯ブラシを振動させて動く仕組みです。簡単な調整だけで、ちゃんと真っ直ぐ進むんです。もちろん、右にも左にも旋回します。ただ…バックは出来ません。
ホビーでも楽しいし、学習キットとしても非常によく考えられた入門ロボット。動画を見ていただくと一番分かり易いですかね?

将来的に、C言語を使ったプログラミングや車輪に変更して動かせるようにもなっている設計ですので、入門だけに留まらない拡張性もポイントが高いです。」

■カードの命令に従う「てんとう虫ロボット」
「てんとう虫ロボット」は、プログラミングにカードを用意するロボットだ。今までのロボットのようにプログラミングを行うためのパソコンを必要としないで、ロボットを自分の思い通りに動かすことができる。
プログラミングにカードを使用する「てんとう虫ロボット」

プログラムカードは、紙に白と黒のパターンを書き込むことでプログラムを作り、ロボットに搭載されているセンサーによってパターンを読み込んでプログラムすることができる。

あらかじめ用意されている命令はモータのオン/オフ変数を使った計算や条件分岐、音の出力などの合計64個。コマンドは64ステップまで組むことができる。

自分で作ったプログラムは、「てんとう虫ロボット」に内蔵のマイコンに4つ保存しておく事ができる。また、プログラムカードを使わなくても、内蔵されている16種類のプログラムを使用して競技を行うこともできる。

移動するための推進力は振動モーターとブラシを使用しているので、ブラシをはさみでトリミングしたり、取り付け角度の調整を行ったりと、自分で工夫する楽しさも備えているわけだ。
プログラムカードを使ってプログラミングすることができる

テクノロジア価格 \5,229
てんとう虫ロボット JX-TTM

テクノロジア
ツクモロボット王国の店長を務めた荒井貞博店長が独立して開店する。

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