深津絵里、大後寿々花(撮影:野原誠治)
 21日、映画「女の子ものがたり」の完成披露試写会が行われ、主演の深津絵里、大後寿々花、福士誠治、波瑠、高山侑子、森岡利行監督、原作者の西原理恵子が登壇した。

 本作は、漫画家・菜津美が東京に出てくるまでどんな子供時代を送ってきたのか、友達との交流を軸に、少女の成長を暖かく、シビアに見つめる西原の自叙伝的作品。昼間からビールを飲み、庭の金だらいで水浴をし、漫画はスランプで書けないというダメダメな女性を深津がどう演じるのかに注目が集まっている。

 映画のオファーが来る前から原作のファンだったという深津は、「心の底の底の奥が揺さぶられる作品。出会えて良かったと思っていたら映画の話がきてビックリでした。実際に西原さんの仕事場に遊びに行かせてもらったり楽しい体験ができました」と主演を務めることの喜びを語り、自らを演じる深津に対し西原は「最初話を聞いた時、私の半分の大きさの人が私を演じるなんてどうすんだって思ったんですけど。今日初めて通しで観れるので本当に楽しみです」とコメントした。

 主人公・菜津美の高校生時代を演じた大後は「小学校時代と高校生時代と大人時代と、演じる人は違っても菜津美は1人なので、不自然じゃないように演じました」と話し、友人を演じた波瑠、高山とは年が近いということもあり、撮影以外の時間では食事に行くなど楽しい現場だったようだ。

 また、ヒット祈願として、劇中の少女時代で重要なキーワードとなる“タイムカプセル”が舞台に登場し、キャスト、監督陣で「子供の頃の夢」を書いた紙を入れるという催しが行われた。高山は「ペットショップの店員」、波瑠は「イルカの調教師」、大後は「バレリーナ」と“女の子らしい”夢が次々と発表される中、深津は「私子供の頃なりたい物っていうのが無くて、はやく大人になりたかったんですね。なので“とにかく大人になりたかった”って書きました」と照れながら述べ、会場の笑いを誘っていた。一方、西原は「私の夢は絵描きさんでした。そう、夢が叶っちゃったんですけどね。夢を叶える秘訣はプライドを捨てることです。三流のエロ雑誌でもなんでも、どんなに安いギャラでも断らずにやってきたら、今こうして漫画が書けてます」と語り、その深い言葉にキャスト一同真剣にうなずいていた。

 映画「女の子ものがたり」は、初秋渋谷シネクイント、シネカノン有楽町ほか全国ロードショー。舞台挨拶で使用したタイムカプセルは上映劇場に実際に展示される予定だ。

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