北朝鮮では数十年にわたり、深刻な医薬品不足が続いている。国営の製薬工場は存在するものの、原材料の確保がままならず、国内の需要を満たせるだけの生産はできていない。その不足を補っているのが、中国からの輸入品、あるいは病院や個人の医師が独自に製造した「手作り医薬品」である。しかし近年、これらの医薬品の安全性を疑問視する声が急速に広がっている。咸鏡南道(ハムギョンナムド)・咸興(ハムン)市で発生した医療