20年以上介護を続けた認知症の母親が、ようやく施設へ入所した。一息つけると思ったのも束の間、今度は自分の乳がんが発覚し、闘病生活がスタートする――。【写真】この記事の写真を見る(2枚)『介護のうしろから「がん」が来た!』(集英社文庫)は、作家・篠田節子さんのそんな実体験を綴ったエッセイだ。ここでは同書より一部を抜粋して、篠田さんが何度も検査を重ねて「クロ」とわかるまでの経緯を紹介する。(全4回の1回