1991年、イトマン疑惑で初の強制捜査。イトマンの不明朗な絵画ビジネスと不動産投融資をめぐる疑惑で、家宅捜索を受けた「協和綜合開発研究所」から押収した書類を運び出す大阪府警の捜査員ら(写真・共同)弔いの季節の8月、元検事総長の土肥孝治氏が亡くなった。90歳だった。総長退任後も「関西検察のドン」として後輩の面倒を見続け、大阪の司法界周辺で絶大な影響力を維持した。私にとっては30年余り前に起きたイトマン事件の