本田の定位置争い加熱か…ミラン指揮官「チェルチは調子を上げている」

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 セリエA第22節が7日に行われ、日本代表FW本田圭佑が所属するミランはユヴェントスと対戦し1−3で敗れた。試合後、同クラブを率いるフィリッポ・インザーギ監督がインタビューに応え、クラブ公式サイトがコメントを伝えている。

 王者ユヴェントス相手に敵地で1−3と敗れた試合について、インザーギ監督は「我々はいい試合をしたと言える。チームの闘志や勝利への欲望を垣間見ることが出来た」と、欠場者が多くいる中で、選手一人ひとりが気持ちを見せたことに一定の満足感を示した。

 続けて「トリノでユーヴェと戦うことは、どんなチームにとっても楽なことじゃない。しかし、我々はボールを保持出来ていて、(ジャンパオロ・)パッツィーニが得点を決めていれば2−2の振り出しに戻すことも出来た」と述べ、簡単な試合ではなかったとしながらも、後半の立ち上がりにFWジャンパオロ・パッツィーニが得た決定機が決まっていれば、試合の行方はわからなかったと主張している。

 本田をトップ下に据えたとされるフォーメーションについて、「我々は4−4−2のフォーメーションで戦い、両アウトサイドに(サリー・)ムンタリと(アレッシオ・)チェルチを置いた」と説明し、本田は2トップの一角という認識だった模様。戦前にはMFジャコモ・ボナヴェントゥーラの先発が予想されていたが「ボナヴェントゥーラは(負傷により)コンディションが整わず、先発で使うことは出来なかった」と、先発メンバーを変更していたことを明かした。

 1月にアトレティコ・マドリードから加入したイタリア代表MFアレッシオ・チェルチについては「チェルチは彼が持っている全てを出してくれている。今夜も難しい試合の中でよくやってくれた。試合を重ねるごとにアレッシオのコンディションは改善されているんだ」と語り、同選手への信頼を改めて示している。

 この試合で、本田は決定機を生み出すことが出来なかった。チェルチやボナヴェントゥーラがインザーギ監督からの信頼を得ることで、本田を含むポジション争いはさらに厳しいものになっていくのかもしれない。

 ミランは次節、15日にホームでエンポリと対戦する。