12日放送、TBS「S1」ではMLB・トロント・ブルージェイズに所属する川崎宗則を取材し、彼の哲学ないし座右の銘とも言える"ワンフレーズ"を尋ねた。

メジャー3年目もメジャーとマイナーを行き来しながらのプレーとなった川崎は、トレーナーも通訳もつけず自らの力のみを頼りに過酷な生存競争を生き抜く。

街でファンに声をかけられれば「有り難いことですよ。僕は好きなことやってんのに。皆“頑張ってね”って言ってくれて」と持ち前のプラス思考でコメントした川崎だが、33歳とベテランの域に入り身体をケアしながらも時折痛みで苦しそうな表情を見せる。

「身体はやっぱり張ってますよね。そりゃそうですよ。野球するために人間の身体ってできてない」と言いながらも、「今までやったことなかったんだけど、日本にいるとき。トレーナーさん本当に有り難かった」と話しながら両足の至るところに自ら湿布を貼っていく川崎。そんな彼の"ワンフレーズ"は「逆境を笑え」というものだ。

「苦笑いのほうで宜しくお願いします」と自虐的に語ると、川崎は「逆境だから本当に笑えないですよね。苦笑いですよ、本当に。くよくよしてもいいし凹む時もあるし、プレッシャーに負ける時なんていっつもそうよ」と心境を吐露。

それでも「俺は野球選手だから。好きなことやっていいから。最後まで楽しいって言って辞めたいですね」と今後の野球人生に言及すると「今日何かいい発見ないかなと思って毎日グラウンドに出たら解決するんだもん。毎日グラウンドに出たくないと思ったら野球選手を辞める時だから。こんな仕事をもって幸せなことはない」と過酷な現状にもがきながらも好きな野球ができる喜びをかみしめた。