au 4G LTEが使える格安SIM「mineo」がいい理由!au向けスマートフォン・タブレットの白ロムを狙おう

格安SIMの最新サービス「mineo」の利点・欠点を紹介!

今月3日にサービスが開始されたケイ・オプティコムの高速通信・音声通話・スマホが低価格で揃うモバイルサービス「mineo(マイネオ)」。

データ通信のみで1GBまで月額980円(税抜)、データ通信(1GBまで)と音声通話なら月額1,590円(税抜)で利用できる仮想移動体通信事業者(MVNO)によるいわゆる“格安SIM”サービスで、他の同様のサービスとの大きな違いは初のKDDIおよび沖縄セルラーが構築するauの携帯電話ネットワークを借り入れている点となります。

また、京セラ製スマートフォン「DIGNO M KYL23」とのセット販売もあり、格安SIMやSIMフリーのスマートフォンなどを自力で導入するのが敷居が高いと感じる層でも手を出しやすいのと、先行予約を行うとSIMカード単体でもスマートフォンとのセットでも値引きされることも加わり、すでに開始約1週間後の6月11日には1万件の申し込みがあるという好調な出だしとなっています。

当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」でもすでにDIGNO M KYL23とのセット購入について開封レポートを紹介していますが、今回は、よりお得に利用するためにau向けとして販売されているAndroidスマートフォンを購入し、mineoのSIMカード単体契約で使う方法を紹介します。

◯mineoが他の格安SIMよりも良いところは?
コストパフォーマンスを重視する人に注目されている格安SIMサービスですが、mineoはただauネットワークを利用しているという違いだけではなく、これによるいくつかのメリットがあります。

まず、格安SIMサービスで最も重要な料金・価格面ですが、データ通信のみの場合に月額980円、データ通信と音声通話の場合に月額1560円というのは恐らく他のサービスと同等程度だと思われます。

中には利用内容(日ごとにデータ通信量が決まっているなど)でより安くなるサービスもありますが、異なっていても月100〜200円程度でしょう。

また、月額利用料のほかに初期費用として3,000円がかかり、こちらも他のサービスでは値引きされて数百円程度となっているものもあります。

そのため、単純な比較ではmineoじゃないほうがいい場合もありますが、それを覆すのがスマートフォンやタブレットなどの本体価格です。もちろん、すでにNTTドコモやSIMフリーの機種を持っていれば、断然、NTTドコモの回線を利用した格安SIMのほうがいいでしょうが、これから購入するというのならmineoのほうが有利なのです。

といっても、ケイ・オプティコムがセットとして用意したDIGNO M KYL23ではありません。先行予約でこそ、月額980円の割り引きがあり、実質価格で2万円台半ばくらいでしたが、現在は48,000円(または分割で2,000円×24回)とそれなりにします。

そこで、目をつけるのはau向けに販売されていたものを新古または中古品で販売している「白ロム」です。この白ロムはほぼ同一製品ならNTTドコモ版よりもau版のほうが安く販売されているため、mineoがこれまでの格安SIMより魅力となります。例えば、以下のような感じです。

機種auNTTドコモ
ARROWS 2013 WinterARROWS Z FJL22
18,000円
ARROWS NX F-01F
38,000円
iPhone 5c36,800円39,800円
※価格は白ロム総合サイト「ムスビー」の原稿執筆時における新品同様品の最低価格。

上記のようにau向けとNTTドコモ向けでは差があります。もちろん、細かく比較すれば、au向けの「ARROWS Z FJL22」よりもNTTドコモ向けの「ARROWS NX F-01F」のほうが電池容量が大きかったり、より新しい液晶パネルを採用していたりと若干スペックが上だということもありますが、それを差し引いても価格差は大きく、製品としてはまったく同じ「iPhone 5c」でも差があるのがわかります。

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白ロムのARROWS Z FJL22を買ってみた


また、ARROWS Z FJL22はケイ・オプティコムが用意したDIGNO M KYL23と同時期に発売された製品で、スペック的にも最新ではないものの、これから2年使うとしても恐らく問題ない程度のモデルだと思います。

例えば、データ通信のみで2年間利用する場合には以下のようになります。

◯先行予約時のDIGNO M KYL23セットの場合
スマートフォン本体価格:48,000円または月2,000円×24回
キャンペーン割引:月980円
初期費用:3,000円
月額利用料;月980円
------------------------------
合計:51,000円(月当たり2,125円)

◯DIGNO M KYL23セットの場合(現在)
スマートフォン本体価格:48,000円または月2,000円×24回
初期費用:3,000円
月額利用料;月980円
------------------------------
合計:74,520円(月当たり3,105円)

◯ARROWS Z FJL22とmineoの場合
スマートフォン本体価格:20,000円
初期費用:3,000円
月額利用料;月980円
------------------------------
合計:46,520円(月当たり1,938円)

※送料や振込手数料などがかかることを考えてスマートフォン本体価格に多少プラスしています。

さらにmineoのSIMカード契約だけの先行予約をしていればさらに半年分の月額利用料(月980円×6ヶ月=5,880円分)が無料になったので、2年間でスマートフォンの本体代金含めて4万円ちょっと(月当たり1,693円)になっていたというわけです。

すでに終わったキャンペーンの話をされてもというのはありますが、少なくともDIGNO M KYL23セットのキャンペーンよりも現状のキャンペーンじゃなくなったmineoとARROWS Z FJL22の白ロムのほうが安いということを紹介したかったのであくまで参考までに。

もう1つ、これまでの格安SIMでは「セルスタンバイ問題」というのがあり、技術的な話となるので詳細は省きますが、データ通信のみのサービスをセルスタンバイ問題が起こる機種で利用するとバッテリー消費が異常に早くなったりといったことが起こってしまいます。

このセルスタンバイ問題を解決するためにSMSを利用できるようにするSMSオプションを各格安SIMでは有料で用意していますが、mineoではauネットワークを利用しているためセルスタンバイ問題が起きずにSMSオプションの分だけ安くすみます。

一方で、mineoやauスマートフォンの白ロムを購入することのデメリットもあります。なるべく思いついた限りの料金面以外も含めたメリット(◯)とデメリット(×)を以下にまとめておきます。

【格安SIM(MVNO)のメリット・デメリット】
 ◯ 最低契約期間(いわゆる契約解除時に解除料がかかる期間)がない、もしくは、短い
 × 海外に行ったときに国際ローミングに対応していない
 × 各種サポートが手薄く、特に専用ショップがないため窓口での対応はほぼ期待できない
 × サービスによってキャリアメールのアドレスが登録などに必要な場合に利用できない

【mineo(主にau)のメリット・デメリット】
 ◯ 4G LTEのエリアが広い(800MHz「プラチナバンド」なら人口カバー率99%以上)
 × 3G(CDMA 1X 2000)によるデータ通信ができない
 × 通話をしながらデータ通信ができない
 × auスマートフォンはSIMロック解除に対応していないので海外で現地のプリペイドSIMなどを利用できない

【白ロムのメリット・デメリット】
 ◯ auスマートフォンを中心に機種をある程度選べる
 × 白ロムだと故障などをしたときに保証がない

今回は実際にARROWS Z FJL22の白ロムを購入してみたので、次回は、実際にmineoを設定して利用してみたところまで紹介します。なお、実施にどの機種を購入するかは、ケイ・オプティコムによるmineoの公式ページ「端末について|サービス紹介|mineo(マイネオ)」に動作確認済みの機種一覧が掲載されているので、利用できる機種を購入すると良いかと思います。

また、白ロム購入時には購入代金が支払われていないなどの何らかの理由で通信できない「赤ロム」といったものもあるので、au公式ページ「ネットワーク利用制限携帯電話機照会」にて端末認証番号(IMEI)の確認を行い、できれば「◯」のものを購入しましょう。

記事執筆:S-MAX編集部


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