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説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iPhoneが無反応になりました。スリープボタン長押しでもダメです!」という質問に答えます。

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アプリやシステムに潜む不具合などにより、iPhoneが予想外の動作をすることがあります。画面をタッチしてもホームボタンを押しても反応がない、なにをしても画面が暗いまま……そんなときは、iPhoneのシステムを再起動することがオーソドックスな対処法です。

システムの再起動は、本体右上にあるスリープボタンを長押しして開始します。スリープボタンを3秒ほど押し続けると、画面上部に「スライドで電源オフ」と書かれたバーが現れるので、それを右方向へスライドしてみましょう。画面中央に回転する歯車が現れ、そのまま放置するとしばらくしてシステムの再起動が完了します。

システムを再起動すると、iOSの重要なプログラムおよびサービス(つねに動作して各種機能を提供するプログラム)が初期状態に戻るので、システムに生じた不具合は多くの場合解消されます。少々語弊はありますが、ゲーム機や家電製品で「リセットボタンを押す」ことを連想するとわかりやすいかもしれません。

しかし、スリープボタンを押しても反応しない、システム再起動が始まらないというケースもあります。そのような操作不能の状態(フリーズ)に陥った場合は、システム再起動以上に強い効果がある「強制リセット」を試しましょう。

強制リセットは、ホームボタンとスリープボタンを同時に10秒ほど押し続けることで実行できます。これでシステムが強制終了され、そのあとAppleマークが表示されるとシステム(iOS)の起動が始まり、さらに数十秒待てば操作可能な状態になります。

ただし、スリープボタン長押しが「リセットボタンを押す」こと相当だとすると、強制リセットは「いきなり電源ボタンを押す」ことに相当し、正しいアプリ/システムの終了手続きは行われません。作業中だったアプリのデータが消えるなどの問題が生じることもあるため、できるだけ利用は控えましょう。

(海上忍)