BREAKERZ
 7月14日に発売したニューシングル「激情/hEaVeN」がオリコン週間ランキング初登場5位を記録し、発売当日には新宿ステーションスクエアに5,000人を集めてのゲリラライブを敢行したBREAKERZ。2007年に発売したファーストアルバムからデビュー3周年を迎え、7月30日には日本武道館にてデビュー3周年記念ライブ“WISH 02(ウィッシュ・ゼロツー)”を行った。

 ステージ左右の上空には“WISH”ポーズを決めた巨大な髑髏が不気味に浮かび上がる中、場内に突如サイレンが鳴り響くと、中央のヴィジョンには、ハットを目深に被り、漆黒のマントに身を包んだ3人の“怪盗BREAKERZ”のシルエットが映し出される。「名探偵コナン」の江戸川コナン役・高山みなみによるナレーションが緊張を高めていく中、ヴィジョンから姿を消したメンバーは、一人ずつステージ上空から降り立ち、最後に大歓声に包まれる中ヴォーカルのDAIGOが現れると、最新シングル「激情」から“WISH 02”が幕を開けた。

 続く「NO SEX NO LIFE」では、DAIGOの「跳べ!」を合図に武道館を激しく揺らす。DAIGOは「今宵は僕達、怪盗BREAKERZがみんなのハートを盗みに来ました。一人残らず俺達が落とすから。」と宣言すると、「ロックレジェンドのアノ台詞、今回は特に許可とか取ってないんですけど、言っちゃっていいスカ?」と観客に確認した後、「ライブハウス武道館へようこそ!」と高らかに叫び、「Angelic Smile」「Everlasting Luv」「DEAR LIAR」「Drive The Ocean」と伸びやかな歌声を響かせて会場の熱量を上げて行く。

 中盤を迎え、DAIGOは「今日は1番前の人から2階の1番奥の人まで、マジで目で落とす。…歌じゃねーのかっていうね(笑)。」と語ると、3年前に発売したデビューアルバムがオリコン300位に入らなかった過去を明るく振り返り、「今日はBREAKERZのデビューライブで1曲目にやった曲を久しぶりにやろうかな」と、当時の貴重なライブ映像をバックに「Birdman」を演奏。続く「世界は踊る」を歌い上げるとDAIGOが姿を消したステージで、AKIHIDEとSHINPEIによる熱いギターバトルが繰り広げられる。すると舞台下から一瞬の内にDAIGOが飛び上がり、「NEXT LEVEL」へと突入。セクシーな女性ダンサーとの絡みを見せる「BAMBINO 〜バンビーノ〜」から、「初恋トランポリン」では観客が一斉にジャンプし、アリーナ頭上をカラフルな巨大なバルーンが舞い踊った。

 終盤へと差し掛かり、DAIGOは「みんなの顔、一人一人をマジで終わるまでに全員ガン見するから」と語ると、「楽しうぃっしゅ」「最高クライム」「幸せだお(・ω・)」とDAI語録を連発し、「一人一人にスペイシーハグしたいぐらいだよ」と観客を魅了。「この場所をもっと天国にしたい」と描いた「hEaVeN」から一転、「ドMの時間がやって来たぞ!」と言葉を浴びせる「REAL LOVE」では壇上のメンバーに観客が敬礼し、ポリスキャップを被ったDAIGOとAKIHIDEによる衝撃のキスシーンに悲鳴が上がる。「BIG BANG!」から「灼熱」へとステージから立ち上がる炎とともに観客の興奮は最高潮に達し、ラストは記念すべきファーストシングル「SUMMER PARTY」を場内が一体となって歌い、本編を終えた。

 アンコールではファンからのサプライズとして、1万人による「オメデトウ 3」の人文字でメンバーを迎えると、メンバーは皆驚きを隠せない表情を見せ、DAIGOは「ありがとう!BREAKERZ、チャンチャイ(3歳)になりましたー」と感謝の気持ちを伝える。「せっかく武道館でやれるので、大人な癒しの空間を作れたら」と4月に発売したアコースティックアルバム「B.R.Z ACOUSTIC」より「春恋歌」「B.R.Z 〜明日への架橋〜」をアコースティックバージョンで演奏。1万人の観客が起こしたウェーブに運ばれて“匂ってきた”ル・クルーゼの「黒い薔薇のかほり」を披露すると、最後は総勢12名のダンサーと共に「LOVE FIGHTER〜恋のバトル〜」で観客とパンチを交換し、爽やかな笑顔でステージを去っていった。