不況の影響をもろに受け、企業の広告費はなかなか回復の兆しが見えない。
　そんな状況下において、これから「CMに出演したい」と考える有名人が行うべきこととは・・・？

■ギャラ５割カットも？　タレントのCM事情
　昨今の経済環境の中で、タレントの出演するCMが激減。またタレントのギャラも暴落しているようだ。

　今年２月に掲載された週刊誌「週刊現代」の記事では、民放各局がタレントの番組出演料を３割以上も削減と報じている。また、CMの出演料も削減され、特に、大物芸能人ほど下落幅が大きいという。推定でも、仲間由紀恵さん、長澤まさみさんは、CM出演料が約２０００万円の下落、松嶋菜々子さんはかつての半額とのこと。男性タレントでも、明石家さんまさん、妻夫木聡さんなども、軒並み３割以上のダウンらしい。

■なぜ企業はタレント起用を避けるのか
　不況の影響で、大手の企業でも、昔と同等にCMを打つだけの十分な資金体力が無く、高額なギャラが発生する大物タレントの起用を避け、子どもや動物を使うといった傾向にある。

　昨今の経済状況の中で、ROI（＝Return on Investment／投資利益率。投資額とそれが生む利益との比率）を重点指標とする経営や広告が広く浸透するにつれ、企業の広告は、より費用に見合う「効果」を期待される。逆に言えば、タレントのギャラの下落は、その「効果」を果たすに至らないという結論に過ぎないのだ。

　売れるかどうかわからない、ギャンブル的な投資は控えられ、効率のよい投資が求められる今日の状況では、「売上向上につながる」タレントやCMが強く求められている。

■広告に出演するタレントの責任とは
　広告をプロデュースする立場から言えば、2009年末に起こった薬物使用によるのりピーの逮捕で、最も被害を被ったのは、彼女をCMで起用したスポンサー企業だと思う。


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