インドネシア戦で貴重な追加点を奪った南野。(C)SOCCER DIGEST

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「薫がスペースにボールを置いてくれて、あの時間帯、僕はチャンスがあれば振り抜こうと決めてた。ニアしかないだろうと思って、良い形でイメージ通りにゴールに流し込むことができたので良かった」

 南野拓実が自身のゴールをそう振り返る。現地11月15日に敵地で行なわれた北中米ワールドカップ・アジア最終予選のインドネシア戦で、1点リードで迎えた40分に追加点を奪う。

 左サイドを抜け出した三笘薫がアウトサイドパスで折り返す。これに反応した南野がダイレクトシュートでネットを揺らした。

 南野はこれで代表通算24点目。歴代10位タイで、現在は横浜FCでコーチを務める中村俊輔に並んだ。

 29歳アタッカーは「偉大なレジェンドに並べて嬉しい」と喜ぶ一方で、「まだ次の試合もあるので、自分のゴールで貢献できればいいかなと思います」とさらなる活躍を期す。
【動画】三笘薫の絶妙ラストパス→南野拓実が鮮烈ダイレクト弾
 インドネシア戦は後半に守田英正、菅原由勢も得点し、4−0で勝利。予選5試合を終えて日本は4勝1分の負けなしで勝点13。グループ首位を独走する。

「いろんな経験を積んだ選手たちがいるなかで、これは求められていた結果だと思う」と胸を張る南野は、「今のところはうまくいってるのでいいかなと思いますけど、まだ何も決まってない」と気を引き締める。

「さっきもロッカールームでみんな話してたんですけど、まだ何も決まってないし、次に勝っても何も決まるわけじゃないと思うので、今はまだ振り返ることなくやっていきたい」

 次戦は19日に中国のホームに乗り込む。年内最後の代表戦も白星で飾り、8大会連続8度目のW杯出場にまた一歩前進したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部