ニフティは、同社が運営する子ども向けサイト「ニフティキッズ」において、「推し」に関するアンケート調査を実施し、10月10日にレポートを公開した(○アンケート実施期間:8月1日〜9月9日、調査機関:同社調査、調査対象:小中学生を中心とする「ニフティキッズ」訪問者、有効回答数:4944件、調査方法:インターネット調査)。

同調査では小中学生を中心とした子どもたちを対象に、推しのジャンルや推すようになったきっかけについてアンケートを実施し、4944人から回答を得た。

推しの対象の1位は「アイドル・アイドルグループ」で、2位に小学生は「YouTuber」、中学生は「アニメ・マンガの登場人物・キャラクター」がランクインした。

推すようになったきっかけはさまざまだが、「TikTok」や「YouTube」などでたまたま目にしたり、繰り返し接触することで好きになった人が多いようだ。また、おうちの人などの身近な人の影響と回答した人も多くいた。

推しが熱愛・結婚したらどう思うかを聞いた質問では、半数以上の人が「悲しい」「どちらかといえば悲しい」と感じることがわかった。しかし、「悲しい」「どちらかといえば悲しい」と感じる小中学生の約9割が、推しが熱愛や結婚をしても推し続けると回答した。


今、推しがいるかを聞くと、小中学生の97.6%が推しが「いる」と回答した。


推しがいる人へ1番の推しは何のジャンルかを聞いた。小中学生ともに1位は「アイドル・アイドルグループ」、2位は小学生では「YouTuber」、中学生では「アニメ・マンガの登場人物・キャラクター」だった。小学生の1位と2位の差は1%と僅差になった。



YouTuberの推しがいる人へ推しは誰かを聞いた。小学生では、「ゆあんくん(カラフルピーチ)」、中学生では「おんりー(ドズル社)」が1位となった。カラフルピーチやドズル社は、マインクラフトを中心にゲーム実況などを配信しているグループであり、ゲーム実況の人気が高いことがわかる。



アイドル・アイドルグループの推しがいる人へ推しは誰かを聞いた。2023年の調査に引き続き、1位はSnow Manの目黒蓮となった。2位以降もSTARTO ENTERTAINMENTに所属するアイドルが多くランクインしている。



アニメ・マンガの登場人物・キャラクターの推しがいる人へ推しは誰かを聞いた。小学生は1位が「星野アイ」、2位が「有馬かな」と「【推しの子】」のキャラクターが上位に入った。一方、中学生は1位に「太宰治」がランクインし、小学生と中学生では大きく異なる結果となった。

推しがいる人へその推しを推すようになったきっかけを聞いた。「TVに出ていて、その時めめと目があった時、“ずっっキュ〜〜ン”とした」「YouTubeショートの音源に使われていて、それが何度も流れて来たから」「お姉ちゃんがすとぷり推してて、見たら莉犬君が可愛くて推しになった」「お母さんがグループを推していて一緒にライブに行く事になって行ったら可愛かったから」「アニメで初めて見た時、凄く可愛い!と思ったこと、また芯の強い性格に憧れたから」といった意見がみられた。

SNSやテレビなどでたまたま見て好きになった人や、繰り返し見たり聞いたりすることで好きになっていった人が多くいた。また、おうちの人が元々推していたのを一緒に見ていた影響もあるようだ。アニメやマンガのキャラクターが推しの場合は、「見た目だけではなく、性格やバックボーンも含めて好き」とのコメントもあった。


「人物以外のモノ」以外を選んだ人へ推しが熱愛・結婚したらどう思うかを聞いた。「うれしい」と「どちらかといえばうれしい」を合わせると、小学生が45%、中学生が41.2%と大きな差はなかった。小中学生どちらの年代でも、半数以上の人が「悲しい」「どちらかといえば悲しい」と感じるようだ。

悲しい/どちらかといえば悲しいを選んだ人へ推しを推し続けようと思うか聞いた。約9割の小中学生が、推しが熱愛や結婚をしても推し続けると回答した。悲しさは感じるものの、推しへの愛情は失われないようだ。


過去に推しがいたことがある(今、推しがいる場合は今の推しとは別の人のこと)人の割合は中学生の方が多く、半数以上が「ある」と回答した。

ある人へ推し活をやめたきっかけはなんだったのかを聞いた。「King & Princeが推しだったけど、3人が脱退して2人になってしまったこと。特に平野紫耀くんが推しだったので離れてしまった」「YouTuberを推してたけど、動画のパターンが同じになってだんだんつまらなくなった」「グッズを買うお金がキツくなったし忙しくなったから」「2年前に呪術の夏油傑が初推しだったけど他の推しが出来てからは熱量が前より無くなった」「2次元じゃ恋ができないって思ってやめた」といった意見がみられた。

アイドルやアイドルグループの場合は、脱退や引退などで推しのメンバーがいなくなったからとのコメントがあった。アイドルや歌い手などの場合はグッズ購入が負担となって推し活をやめる人も多いようだ。アニメやマンガのキャラクターを推していた人の中には、他のキャラクターに“推し変”する人や、現実に目を向けてやめた人もいた。

推しとしてみたいことがあったらおしえてほしいと聞いたところ、「1日だけでもいいからデートしてみたい」「2次元のキャラだから夢の中で会いたい」「あってたくさん話したい。あとサイン欲しい(直筆)」「いつか、自分もYouTuberになって一緒に仕事ができる仲間になりたい」「カラオケ行きたい!推しの歌を生で聞きたい」といった意見が見られた。

「デートがしたい」とのコメントが多い中、会って話がしたい人や、カラオケやテーマパークに行くなど具体的なデートコースをあげる人も多くいた。一緒に仕事をしたり、推しの「TikTok」の動画に出演したりと何か作品を残したいと願う人もいるようだ。