ハン・ガンの小説

写真拡大

2024年10月14日、韓国・ファイナンシャルニュースは「小説家ハン・ガンさんのノーベル文学賞受賞を中傷する発言が相次ぎ物議を醸している」と伝えた。

朴槿恵(パク・クネ)政権時の国政介入事件の中心人物である崔順実(チェ・スンシル)受刑者の娘、チョン・ユラさんは11日、自身のSNSに「誤った歴史の歪曲(わいきょく)で書かれた小説でもらったノーベル賞に意味があるのか分からない」「どんな賞をもらおうが歪曲は歪曲」「4・3(済州島四・三事件)、5・18(光州事件)擁護の小説だという理由で、これまでノーベル賞がなかったから感謝しようということで、右派も肯定的に見ているようで釈然としない」などと投稿した。

また、小説家のキム・ギュナさんも10日、自身のSNSで「ノーベル賞の価値の墜落、文化の偽善の証明、歴史歪曲の正当化」「(ハン・ガンさんが)時代の勝者であることは確かだが、誇りを持って歴史に残る受賞ではない」「どうしても東洋圏に与える必要があったのなら、中国の閻連科が受賞すべきだった」と主張したという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「キム・ギュナさんはただうらやましいんだろう」「受賞がうらやましいし自分が惨めだけど、それを認めたくなくて攻撃してるんだろうな」「ケチをつけてないで自分も努力してノーベル賞をもらえばいい」「特に存在感もない崔順実の娘と、それよりもっと存在感のない小説家が騒いでるくらいで物議なんか醸さない」「見たことも聞いたこともない作家が、炎上して売名しようとしている」など、冷ややかなコメントが多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)