毎週日曜の朝に放送されている報道番組『サンデーモーニング(サンモニ)』(TBS系)といえば、かつては故・大沢啓二氏や張本勲がレギュラー出演していた「スポーツご意見番 喝! あっぱれ!」(旧・週刊御意見番)のコーナーが有名だ。

 しかし、そのなかで、番組の総合司会・膳場貴子が発した“痛恨の間違い”に、一部で怒りの声が殺到しているようだ。

「10月13日の放送回では“ご意見番”として、ともに元プロ野球選手の上原浩治氏と、掛布雅之氏が生出演しました。コーナーが始まるところで、膳場さんが2人を紹介する際『本日のご意見番は“元”ミスタータイガースの掛布雅之さんと上原浩治さんです』と言ってしまったんです。

 過去にスポーツ中継などを担当したことがあり、番組サブキャスターを務めるTBSの駒田健吾アナから、掛布さんの肩書について『元というか、ミスタータイガースです』と指摘が入り、膳場アナは『あ、ごめんね』と笑顔で対応する姿が放送に乗りました」(芸能記者)

 プロ野球の場合、各球団の歴史に名を刻んだ『ミスター〇〇』と呼ばれるレジェンド選手が何人かおり、ほとんどの場合、引退後も「元」といった呼ばれ方をされることはない。今季まで、中日ドラゴンズの監督を務めた立浪和義氏も、引退後も「ミスタードラゴンズ」と呼ばれていた。

「阪神の場合は、掛布さんは4代目ミスタータイガースとされており、初代は藤村富美男氏、2代目は村山実氏、3代目は田淵幸一氏、とする声が多いです。このように“襲名制”のような扱いなので、『元』というのはほとんど聞いたことがないですね」(スポーツライター)

 そのため、『サンモニ』を観た熱狂的な阪神ファンからは、X上で怒りの声が噴出している。

《本当に失礼極まりない番組だ 司会の膳場貴子がミスタータイガース掛布雅之に「元」をつける傲慢不遜》

《元ミスタータイガースとかふざけたことを抜かした膳場貴子に大喝》

《野球詳しくないけど、あぁごめんねで済む話じゃないよね? 失礼にも程がある》

 指摘された後の膳場の悪びれない態度も、さらに怒りに火をつけているようだ。

「これまで『筑紫哲也NEWS23』や『報道特集』(ともにTBS系)を担当し、ジャーナリスト色が強い膳場さん。初めて『サンモニ』に出演した4月7日の放送では、『スポーツご意見番』に入った際、コメンテーターを前に『最初に白状させていただきますと、ちょっとスポーツはまだ“アレ”ですので、いろいろと教えてください』とスポーツに関する“無知”を告白していました。

 そのとき、御意見番として登場していた中畑清さんから『大丈夫ですか? セ・リーグ、わかりますか?』と言われるなど、ことスポーツに関しては、子どものような扱いを受けていたんです。

 とはいえ、それまでもサラリーマンの視聴者が多く、スポーツコーナーにも力を入れている『NEWS23』を長年担当したり、NHK時代にはオリンピック中継のメインMCを務めたりしていたわけですから『まったく知らない』というのもどうかと思いますが……」(前出・芸能記者)

 よりによって、“日本一熱いファン”を怒らせてしまうとは――。