試合後メディアの取材を受ける大谷翔平(カメラ・村山みち)|

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◆米大リーグ ロッキーズ1―2ドジャース(29日、米コロラド州デンバー=クアーズフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が29日(日本時間30日)、敵地・ロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。今季レギュラーシーズン最終戦は4打数1安打1盗塁で、史上初を更新し続けた数字を最終的に「54―59」まで伸ばした。

 本塁打、打点の2冠は決定的な状況で、打率も最終戦で1位のアラエス(パドレス)を逆転する可能性があったが、昨季まで2年連続首位打者のライバルはこの日3打数1安打で3割1分4厘で終了。大谷は3割1分にとどまり、3冠王とはならなかった。

 しかし、昨年9月の右肘手術で投手を封印し、打者専念の“一刀流”となった今季。史上6人目で最速となる「40―40」、メジャー史上初の「50―50」など数多くの歴史を築いた。159試合でリーグ2位の打率3割1分、同1位の54本塁打、同1位の130打点、同2位の59盗塁。日本人選手初の打率3割、30本、30盗塁のトリプルスリーも成し遂げた。試合後は「もう一段打撃の質で言うと先が見えたのが後半は良かったのかなと思います」と納得の表情も浮かべた。

 今後はメジャー7年目で自身初のポストシーズンが控えている。まずは10月5日(同6日)に本拠地で地区シリーズ初戦に臨むが、それまでの期間の調整も重要になりそうだ。この日の試合後の日本メディアとの問答は以下の通り。

―今季一番の記憶に残る場面は

「うーん。一番は分かんないですかね。その時その時でうれしさもありますし、これからまだポストシーズンあるので、あんまり今シーズンをすごく振り返るということはないので。まずそれよりいい思い出がこの先来るように努力したいなと思ってます」

―これだけのプレーができた要因

「毎日同じルーチンをしっかりこなせたと思いますし、それに伴って周りの人のサポート、僕一人のルーチンではもちろんできないので。毎日同じ時間に同じことをなるべくできるようなスケジュールというのをまず話し合いながらできたのが良かったのかなとは思います」

―打撃の「その先」とは

「打撃の質がやっぱり良くなったのかなと思うので。それはトータルして見た時に、自分のいい結果を出しにいく過程がすごい良くなってきたんじゃないかなと思います」

―家族のサポート

「もちろん一人でいるよりも、野球以外のことを考える時間も多くなったというか。それがいい方向に、自分の中で。グラウンドにいる時に逆に集中できるようになったのかなとは思うので。そこはもちろん感謝したいなと思ってます」