「PayPay」と「SNS」を使って「酒とたばこ代」を稼ぐ…最新の「トー横キッズ」事情に衝撃!
「お金ないから助けて」……トー横キッズがSNSで小銭稼ぎ
新宿歌舞伎町は言わずと知れた日本最大級の繁華街だ。昼夜を問わず多くの人々が訪れる名所なのだが、その中心地にあるトー横広場には「トー横キッズ」と呼ばれる非行少女たちがたむろしている。
警察や区による介入もむなしく、彼女らの振る舞いは危うさを増す一方で、毎日のようにたばこや酒を片手に暴れている様子が見られる。
ただ、彼女らの多くは家に居場所のない家出少女。年々値上がりしているたばこや酒をどうやって手に入れているのか。本人たちに話を聞くと意外な答えが返ってきた。
「働いてないのでSNSでお金を集めています。インスタやX(旧Twitter)に適当な自撮りと『お金ないから助けて』みたいな文章を投稿したら、小銭をくれる人がたくさんいるんです。1人が送ってくれる金額を見ると大したことないんですが、何十人も送ってくれるのでそこそこの金額になります。家には帰りたくないので、もらったお金を使ってネカフェで寝泊まりしています」(Sさん)
Sさんによると、月に5000円くらいはもらえているそうで、そのお金と売春などで稼いだお金を使って歌舞伎町で遊んでいるのだという。
彼女たちがお金を受け取る手段は主に、PayPayだ。PayPayが使われている理由は、QRコードでお金のやり取りができるため、身元がバレる心配がない。また、銀行口座を持っていない未成年でも使用できるため、手軽な送金手段として使われている。
「もっとたくさん稼いでいる人もいます」と紹介されたRさんは、月に30000〜40000円はSNSを利用してお金をもらっているのだという。
「毎日起きたら『お金ない』ってSNSを更新します。コツは毎日することと、文章の最後に涙を付けて悲壮感を漂わせることです。歌舞伎町では珍しいかもしれませんが、私は親と仲がいいんです。親もPayPayで乞食をしていることは知っていますし、何かを言われたことはありません。たまに親からもお金が送られてきますよ」(Rさん)
一番もらえた月は6万円ほどの収入があったのだという。Rさんは家もあるため宿代はかからない。そのため、集めたお金は酒やたばこ、お菓子代になるのだという。
「何度もお金をくれる人は覚えていますし、『○○だけど覚えてる?』と直接会いに来てくれたりもします。そうした人に会うと現金で3000円を渡してくれたりして助かっています。たまに変な人に絡まれたりもしますが、その時は警察に突き出しました。『金渡すから(胸を)触らせろ』なんてことはよくあります」(同前)
SNSで顔出しして集金しているため、知っている人であれば、すぐに気が付く。特に歌舞伎町にいる若者は一目で分かる髪色やファッションをしているためか、一般人でも分かりやすい。
トー横キッズはインスタとXが使えなくなっている?
Xやインスタのフォロワーが多くなると、もらえる金額も増える傾向にあるそうだが、最近はトー横キッズたちのアカウントはすぐに凍結されるため、フォロワー数を維持するのが大変なのだという。
「Xやインスタはアカウントの持ち主がトー横キッズだと分かるとすぐにアカウントを凍結します。なので、トー横キッズたちはTikTokなどの規制が緩いSNSを使っていることが多いみたいですね。下手なインフルエンサーよりフォロワー数が多い子もいますよ」(全国紙社会部記者)
トー横キッズたちがSNSなどで大きな影響力を持っていることを知り、悪意を持って近づく大人もいる。そういった大人に利用される前に、トー横を卒業していくことを祈るばかりだ。