小さな魚、鏡で自己認識できることが判明!「これは自分だ」ヒト以外では初めての確認
小さな魚が、これまで人間にしか見られなかった高度な自己認識力があることが分かっていた。指ほどの大きさのホンソメワケベラ(英名ブルーストリーク・クリーナーラス)は、魚類として初めて「ミラー・テスト」に合格。このテストは鏡を通して自分がいつ自身を見ているかを認識し、反射を利用しながら捕食者と自分の大きさを比較できる能力を示すものとなっている。
【画像】体長なんと2.85m!巨大ナマズが釣りあげられる 40分の格闘でキャッチ
研究を率いた大阪公立大学理学研究科博士課程の小林大雅氏はニュース・サイエンティスト誌に説明した。
「我々の研究によって掃除魚が、私的な自己認識を持つ、ヒト以外で最初の生物であることが証明されました。この魚は大きさに関係なく常に敵に対して攻撃性を示すイメージがあったため結果は予想外でした」
「今回の発見は掃除魚が2つの精神状態を持っている可能性を示唆しています。1つは自分の体に対する心的イメージ、そして体の大きさを比較するための内的基準です」
小林氏は「魚が鏡を道具として使えるという結果はヒトとヒト以外の動物の自己認識の類似性を明らかにするのに役立ち、自己認識の進化を解明する重要な手掛かりとなることでしょう」と続けた。
(BANG Media International/よろず~ニュース)