【ゴルファーのための食事学 】あなたの不調、『SIBO』が原因かも!
トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。
今回は『SIBO』と呼ばれる病気についてです。
TGFでゴルファーの皆さんとお話する中で、
「筋肉量を増やしたいけど、たくさん食べられない」
「胃腸の調子が何となくよく無い」
「ラウンド中、お腹が張った感じがする」
この様な声を聞くことがあります。
そんな皆さんは『SIBO』が原因かもしれません。
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『SIBO』とは
『SIBO』とは、小腸で腸内細菌が過剰に増え過ぎることによる病気です。
症状としては、
・腹痛
・腹部の膨満感
・便秘や下痢
・ガスが溜まる
などが挙げられます。
小腸は人間の消化器官=食べ物の通り道の一部です。主な役割は栄養素の吸収です。最近よく話題に上がる腸内細菌は大腸に多く、小腸にはほとんど生息するものではありません。しかし、様々な原因によって小腸の腸内細菌が増殖することによって、小腸で食べ物の分解が活性化し、上記の症状が起こると考えられます。
SIBOは『全身の不調』に関わる!
小腸の腸内細菌が過剰になることは、腹痛や便秘を起こすことは想像し易いかと思います。しかし、腸の不調は身体全体の健康に関わります。腸は『脳』とも関係があります。腸脳相関とも呼ばれますが、腸の環境は脳にも影響を与えるのです。詳しく解明されていない点も多いですが、睡眠の質やメンタルへの不調など、以外なところにも腸内の環境が影響を及ぼすことが分かっています。腸内環境を整えることが、ゴルフパフォーマンスにも関わると言えます。
『FODOMAP食』を知ろう!
自分もSIBOの症状に当てはまるかもと思った皆さんは、まず病院で検査を受けていただくことが重要です。自己判断はせず、かかりつけの病院で診断してもらうことで今後の方向性を決めましょう。そしていざSIBOであると判明した際には『FODOMAP食』という考え方があります。SIBOの症状を抑える為には、小腸の腸内細菌を増やさない食事を摂る必要があります。画像に添付したものが、低FODOMAP食、つまり腸内細菌を増殖し難い食材の一例です。腸内環境を整えるために積極的にとりたいとされる納豆やごぼう、きのこ類、さつまいもなどは、意外にも高FODOMAP食に分類されます。どれも一般的には身体に良いとされる食材ですが、SIBOの方にとっては健康を害する可能性があります。
食事に万人が共通する正解は無く、人それぞれが自分に合ったものを選ぶことが重要です。自分が習慣的に食べているものと、身体の調子を比べながら、自分にとっての正解を探していきましょう。
それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正値は変化します。
引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!
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[文:トータルゴルフフィットネス - ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
中島 遥
管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。