観る前に知っておくと10倍楽しめる、映画『エイリアン:ロムルス』の注目ポイント4選
新しいエイリアン作品を思う存分楽しもう。
日本では9月6日(金)劇場公開の映画『エイリアン:ロムルス』。本作を鑑賞して思ったのは1979年に公開された記念すべき第1作、映画『エイリアン』へのリスペクトがぎゅっと詰まったアルバレス監督からファンに向けてのラブレターのような作品だったということ。
そのため映画『エイリアン:ロムルス』を観る前に知っておくことで、本作をさらに楽しめると思った注目ポイントをいくつかご紹介します。
Q. 最新作に向けて「エイリアン」シリーズは見ておくべき?
A. 映画『エイリアン』の1作目だけは観ておいたほうが絶対楽しめる
映画『エイリアン:ロムルス』ですが、時系列でいうと『エイリアン』と『エイリアン2』の間の出来事が描かれます。本作ではある目的のために数人の若者たちが、漂流する宇宙ステーション・ロムルスに乗り込んだところ未知の生物に遭遇し、逃げ場のない船内から脱出を試みる様子が描かれるのですが、『エイリアン』1作目の要素が全編にわたってかなり散りばめられているため、時間がない方はせめて『エイリアン』、余裕がある方は『エイリアン 2』も見ておいたほうがより楽しめるのは確かです。
ただ実際のところ、今まで「エイリアン」シリーズを1作品も観たことがない方でも楽しめる作品となっているのでそこはご安心を。本作の登場人物たちは、エイリアンの存在を知らないため、同じ目線で未知の恐怖を味わうことができるでしょう。
Q. 映画『エイリアン:ロムルス』の監督を務めたのは誰?
A. ホラー映画を得意とする今大注目の監督の1人、フェデ・アルバレス氏
これまで『エイリアン』やその前日譚にあたる『プロメテウス』、『エイリアン:コヴェナント』で監督を務めてきたリドリー・スコット氏ですが、最新作では製作として参加。『エイリアン:ロムルス』ではフェデ・アルバレス氏が監督および共同脚本を担当しています。
アルバレス氏がこれまで手がけてきた作品には2016年に公開された『ドント・ブリーズ』やスプラッター作品の代表作ともいえる『死霊のはらわた』のリメイク版が挙げられます。
特に『死霊のはらわた』に関しては、かなりグロテスクな映像が特徴的だったため、本作でもエイリアンによるグロな殺戮シーンを期待してたのですが、チェストバスターが腹から飛び出したり、エイリアンによる酸で体の一部が溶け出すシーンなどはかなり抑えられた映像となっていました。
そのため、よほどグロテスクな映像が苦手な方でない限りは問題ないかと思います(個人的には少し物足りませんでしたが...。)
※それもあってか、本作のレイティングは国内ではPG12指定となっています。
Q.最新作に登場するエイリアンはCGばかり?それとも...
A. オリジナル作品のようなリアルなセットやゼノモーフがたっぷりと堪能できます。
過去2作に関してはエイリアン誕生の物語を描いた作品ということもあり、多くのシーンでCGが使われていた印象を受けました。
しかし『エイリアン:ロムルス』では全体的なシーンが『エイリアン 1・2』のようなリアルな映像のため、旧ファンからするとテンションが上がることは間違いないかと思います。
ちなみに予算は8000万ドル(日本円で約115億円)と伝えられていますが、ここ数年のほかのハリウッド作品と比べると低予算映画として作られているのも興味深いポイントの1つです。
メイキング映像でも紹介されているように、最新作では舞台となるロムルスのセットを実際に作り上げ、俳優たちはリアルな環境で演技をしている様子がわかります。なかでも第三形態にあたるゼノモーフについてはほとんどが実写だったのでは?と思うくらいリアルでした。
Early tests for our animatronic Xeno, created by the amazing team at LegacyEffects. #AlienRomulus pic.twitter.com/pBnelUIekx
- Fede Alvarez (@fedalvar) August 12, 2024
本作ではリアルさを追求したとも発言しているアルバレス監督ですが、自身のXでは初期段階のテスト映像としてゼノモーフのアニマトロニクスを投稿しています。『エイリアン:ロムルス』では、このようなプラクティカル・エフェクトを多用したシーンが数多く見られるため、視覚的にもワクワクさせられる作品となっています。
Q. 過去の作品に登場したようなカッコいい武器はまた見れる?
A. ガジェット好きには突き刺さるような武器が再び登場します。
ジェームズ・キャメロン監督が手がけた『エイリアン2』にはエイリアンの動きを感知するM314モーショントラッカーのほか、エイリアン撃退のための銃としてM41Aパルスライフルが登場しましたが、最新作でも思わずニヤリとさせられる武器が再び登場します。
The F44AA Pulse rifle from #AlienRomulus is actually an amalgamation of Ripley's flamethrower and the M41A rifle from ALENS. Designed by sci-fi weapon designer extraordinaire Andrew Bradbury. Check out more of his work here! https://t.co/dw5KAJYbpi pic.twitter.com/fqzDrR9CgU
- Fede Alvarez (@fedalvar) August 31, 2024
こちらF44AAパルスライフルと呼ばれる新登場の武器で、熱を感知することで自動的にエイムアシストが作動するのが特徴的。
アナログとデジタルが融合したF44AAパルスライフルは、これまでのエイリアン作品に登場した火炎放射器とM41Aパルスライフルを組みわせたようなデザインにも見える超が付くほどカッコいい武器となっています。
本作にはまだまだオリジナル作品へのリスペクトが感じられるシーンが数多く登場します。
「エイリアン」シリーズ好きの方はもちろん、エイリアン作品を初めて見る方も劇場の大スクリーンで見ることでエイリアンの真の恐ろしさを何倍もリアルに体感できるはずです。
映画『エイリアン:ロムルス』は9月6日(金)より劇場公開です。
Source: YouTube (1, 2), X (1, 2) , Collider