兵庫・明石『カフェ プント』のEセット530円。モーニングは380円〜と安くて旨い。店内には5匹の保護猫が

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いわゆる「猫カフェ」ではない。お金を払って猫を触る、そんなスタイルではない。入ると居るのだ、お猫様が。ただし、お猫様の気分次第なので、2階から降りてこない時もある。そういう場合は、待つしかない。

ママの中嶋裕子さんは、20年ほど前から保護猫活動に取り組んでいる。この『カフェ プント』を開いた時は猫一匹もいなかったが、しだいに保護猫が集まり、今では計5匹。スタメンが体重7kg のキジトラ「トゥちゃん」と、茶白でロン毛の「チャチャ君」。

たまに「アーちゃん」「みぃこちゃん」というレアキャラも2階から降りてくる。猫の紹介写真に「幻」と書かれている「ウッちゃん」は、どんな常連客でも会ったことのない、超絶怖がりなビビりキャットらしい。

もちろん猫以外の目的で来る人も多い。

特にランチは安くてボリューム満点。「プントセット」などはハンバーグ、エビフライ、白身フライ、クリームコロッケという夢のような盛り合わせで850円。モーニングも380円から7種ほど揃い、分厚いオムレツサンドとコーヒーで530円だ。

「地域柄、値上げができなくて…」と中嶋さん。この物価高で、保護猫のご飯代もかかるのに、相当な企業努力をされているのだろうとお察しする。

昼どきは近隣のサラリーマンも訪れるが、猫が相席するのには慣れているようで、隣に猫などいないように平然と味噌汁をすすっている。いや、平然を装っているが本当は嬉しいのかもしれない。料理が美味しいというのもあるが、やはり猫がいるから来るんだろうな。

「猫がいないと帰っちゃう人もいます」とママさん。あくまでもここは喫茶店です。お猫様は出勤していないこともあります!

『カフェ プント』

住所/兵庫県明石市大明石町2-3-42

※こちらの記事は、関西の食のwebマガジン「あまから手帖Online」がお届けしています。

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