[9.5 W杯アジア最終予選 日本 7-0 中国 埼玉]

 W杯アジア最終予選初戦で日本代表に0-7の大敗を喫した中国代表のブランコ・イバンコビッチ監督は試合後の記者会見で「試合前にも言ったとおり、日本は強いチームで、タフな試合になった。日本はアジアでもトップチームで、アジアだけでなくワールドクラスなチーム。非常に厳しい試合になった」と振り返った。

 4-4-2でスタートした中国は0-2で折り返した後半開始から5バックにシステムを変更。「守備がうまくいっていないのは前半の最後にゴールを決められたことからも分かった。中盤のインテンシティー、人数を増やしたいということで変えた」と説明。それでも日本の攻勢に耐え切れず、後半だけで5失点を喫した。

 大量7失点という結果に「守備を固めていこうといろいろ工夫したし、トレーニングもしたが、ゴールを量産されてしまった」とうなだれた指揮官は「ここから何を学ぶか、どう修正するか、チームと話して次戦に向けて準備をしていきたい」と、10日にホームでサウジアラビアと対戦する次節へ目を向けた。

 最後に報道陣から「0-7というスコアは予想できたか」という質問が出ると、「日本はワールドクラスなチームであることは繰り返し述べてきた。十分に準備は尽くしてきたつもりだが、それでも強いチームで、個のクオリティーも高い選手がそろっていた」と脱帽するしかなかった。

(取材・文 西山紘平)