電気ケトルのプラグをコンセントに差しっぱなしにしている人も多いかもしれません。実際のところ、電気代がかさむなどの問題はないのでしょうか。「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとして多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。

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使わないときも、電気ケトルをコンセントにつなぎっぱなしにしている人は多いのではないでしょうか。そんな場合に気になるのが電気代。実際のところ、どれくらいの電気代がかかるのでしょうか。

「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。

(今回の質問)
電気ケトルのプラグはコンセントに差しっぱなしにしておいて大丈夫でしょうか? 電気代は余計にかかってしまいますか?

(回答)
基本的に「差しっぱなし」で問題なく、余計な電気代がかかることもありません。一方で、「トラッキング現象」には注意が必要です。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

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基本的に「差しっぱなし」で問題ありません

電気ケトルのプラグを使用しない間もコンセントに差しっぱなしにしておくことは、基本的には問題ないといえます。

待機電力を気にして、さまざまな生活家電のプラグを抜くことを考えている人もいるかもしれません。しかし、ほとんどの電気ケトルは待機電力が0Wとなっています。使用していないときには電力を消費しないため、電気代が余計にかかることはないといえます。

「ホコリ」には注意が必要

ただし、コンセントに差しっぱなしにする際には「ホコリ」に注意しましょう。

これは、コンセントとプラグの間にホコリがたまって空気中の水分を吸収すると、電極間に微小の電流が流れることで発熱・発火する「トラッキング現象」が発生する危険性があるためです。この現象は、電気ケトルに限らず、ほかの家電でも同様に注意が必要。ただし、電気ケトルが設置されることが多いキッチンは、湿気が高くなりやすいこともあり、よりこの現象が起きやすいといえます。

電源プラグをコンセントに差しっぱなしにする場合は、定期的にプラグ周りを掃除し、ホコリがたまらないようにしましょう。

この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
(文:安蔵 靖志)