新紙幣の1000円札と１万円札、「1」の形状が違っていてカッコ悪い？その理由を国立印刷局が解説

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2024年7月3日より使用開始された新紙幣。実際に使用が始まった日からX（Twitter）およびTogetterでも「1万円札と千円札の形状が違うのがキモすぎ！」との投稿が発端となり、新紙幣のデザインがダサい、などと話題になっている。

『新紙幣は千円札と一万円札で「1」のフォントが違っていてキモすぎる！』→視覚障害者などが使いやすいデザインだし旧紙幣もフォントは違っている

他にも「デザイナーが見たら怒りそうｗ」「前の紙幣のほうがよかった」などと批判的なコメントが集まっているが、「1」の形状を変えているのは十分に理由がある。

紙幣や郵便切手などの印刷を担っている、独立行政法人・国立印刷局のXアカウント(@NPB_IAA)ではその理由について説明した投稿がある。

券種を識別しやすくするため形状を変えている。なお、「1」の形状は旧札でも同様に違っている

投稿によると「1」のデザインを変えることで、1万円札と1000円札との区別をつけやすくするためだという。国籍や年齢など、さまざまな立場の人ができるだけ扱いやすいよう意識した工夫であることがわかる。

また、Xでは「識字障害の人や弱視、視野障害がある人でもわかりやすくなっている」「金額のところは触るとデコボコしていて、目が見えない人でも簡単に判別できるようになってます」という指摘もあり、見た目だけではない工夫も欠くことなく施されているのだ。

国立印刷局の特設サイトでは新札と旧札の違いについてくわしく解説されている。今回の新紙幣に施された偽造防止技術や銀行券に世界で初めて採用された3Dホログラムについてなど、さまざまな工夫がわかって興味深い。新紙幣を手に取ったらじっくりと確認してみては。

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