アディダスジャパンは22日、今夏のパリオリンピック(パリ五輪)で男女日本代表が着用する新ユニフォームを発表した。

 アディダスとヨウジヤマモトによるコラボレーションブランド「Y-3」と、サッカー日本代表による史上初のコラボレーションが実現し、6月21日のパリ・ファッションウィーク内でお披露目された。さらに、サッカーからインスピレーションを受けたストリート&ライフスタイルウェアを揃えた「日本代表カルチャーウェアコレクション」も同時に発表した。

 新ユニフォームのテーマは「FIRE(炎)」。ヨウジヤマモトによるデザインの炎のグラフィックは、日本代表が持つ揺るぎない力強さ、日本という国が持つ神秘的な力を象徴し、グラフィックには炎の中心となる「目」が描かれている。一つひとつの炎は選手やサポーターを表し、各々の想いが渦を巻き集まって「炎の目」となり、その力が日本代表の力として高く舞い上がる様子を表現している。また、「カルチャーウェアコレクション」は、大胆な炎の全面プリントで人気を博した90年代後半の日本代表ゴールキーパーユニフォームからインスピレーションを得てデザインされた。

 ホーム、アウェー、そしてゴールキーパーユニフォームの3種類のキットで構成された今回の新ユニフォームは、「FIRE(炎)」をテーマに、ヨウジヤマモトの精神を反映し、日本代表チームが持つエネルギーと力強さを表現したデザインとなっている。



 ダークネイビーを基調とするホームユニフォームは、温度の高い「青い炎」をモチーフに、完全燃焼をいとわない日本代表のプレースタイルからインスパイアされた。ユニフォーム全面にあしらわれた、うねりを上げる小さな炎が一つの大きな火柱へと成長するグラフィックは、それぞれのプレイヤーが一つになった瞬間、チームとして凄まじい力を発揮する日本代表の力強さを表現している。



 一方、アウェーユニフォームでは、ホワイトを基調としながら異なる「赤い炎」のグラフィックを採用。余白を残しながら精密に配置された炎は、若さ溢れるチームによるピッチ上でのハツラツとしたプレーと、ヨウジヤマモトを象徴する「アシンメトリー」なデザインを体現している。

 そしてゴールキーパーユニフォームにはホームユニフォームと同じ炎のグラフィックをフィーチャー。体の動きに合わせたカッティングとシルエットを採用することで、キーパーによる素早いアクションとより長いリーチをサポートする。一般発売となるイエローのキットに加えて、日本代表着用専用(非売品)となるピンクと緑のカラーウェイがラインアップされている。

 また、スポーツとラグジュアリーファッションを融合するという「Y-3」の先駆的な取り組みを体現する今回の「カルチャーウェアコレクション」には、日本代表ユニフォームと同じく「FIRE(炎)」をテーマとした大胆なファッションアイテムとアクセサリーをラインアップ。試合当日のためにデザインされたアンセムジャケットとプレマッチシャツは、オンピッチで着用されるユニフォームを引き立てるようにデザインされている。



 ロングスリーブのユニフォームスタイルシャツには、セットアップのショートパンツを2種類用意。キャップ、バケットハット、スカーフ、トートバッグなどのアクセサリーも豊富に展開され、カルチャーウェアアイテムの一部には、ユニフォームに登場する手描きの炎のグラフィックをあしらい、今回のコラボレーションのコンセプトを一貫して表現している。


 日本代表の新ユニフォームはアディダスオンラインショップおよび直営店、アディダスアプリ、Y-3.com、Y-3 ZOZOTOWN、Y-3国内直営店、一部のアディダスおよびY-3取り扱い店舗にて本日22日より先行発売、7月1日より一般発売開始となる。「カルチャーウェアコレクション」も7月1日より上記店舗にて一般発売を予定している。

以下、選手コメント


●MF久保建英(ソシエダ)
「今回のユニフォームはすごくおしゃれだな、というのが第一印象です。ユニフォームをファッションに取り入れるスタイルは海外ではよく見かけますが、日本でもこのサッカー日本代表ユニフォームをきっかけに、そのトレンドが広がることを願っています。僕自身も、新たなユニフォームとともに気持ちを新たに切り替えて、青い炎のように熱い気持ちで次のステージに向かっていきたいと思います」


●MF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)
「ホームもアウェーも、どちらもとてもスタイリッシュで、それぞれ異なる意味を持つ炎をモチーフにしているところがすごく気に入っています。自分たちの世代が、新たな想いが込められたユニフォームとともに大きな舞台へと向かえることをとても嬉しく思います。このユニフォームを着てピッチで活躍する姿を皆さんに見ていただけるよう、頑張りたいと思います」

●FW細谷真大(柏)
「今回、サッカー日本代表史上初の『Y-3』とのコラボレーションになると聞いて、とてもびっくりしました。色合いやデザイン、ロゴの位置など、とても新鮮で、これをきっかけにサッカー日本代表に興味を持っていただける方や、応援していただける方が増えると嬉しいです。 このユニフォームに描かれた炎のように、僕たちもそれぞれの力を一つにして、完全燃焼で世界と戦っていきたいと思います」


●MF長谷川唯(マンチェスター・シティ)
「ホームユニフォームの濃い紺色は、最近の日本代表ユニフォームにはあまりなかった色合いなので、とても良いと思いました。またアウェーの白と赤の組み合わせも、すごく新鮮です。今回は燃え盛る炎がデザインのテーマですが、私にとっては、スタジアムに入場するときが、一番気持ちが燃え上がる瞬間です。常に世界一を目指してサッカーをやってきたからこそ、この新しいユニフォームで、この夏世界一を目指したいと思います」

●MF長野風花(リバプール)
「今までのサッカー日本代表ユニフォームと雰囲気が違って、すごくスタイリッシュで驚きました。チームで着たときにも格好良いと思いますし、ファッションとして着ても素敵なデザインだと思います。ユニフォームに描かれた炎のように、燃え盛る力強いプレーでまた世界に衝撃を与えたいという想いを新たにしました」

●MF宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)
「一見して、今までのサッカー日本代表ユニフォームよりもシンプルで、すごく格好良いと思います。雰囲気がガラッと変わった印象です。街中でユニフォームを着ている方を見かけると、サッカーへの愛を感じてすごく嬉しくなります。日本でもそういう風にこのユニフォームを着てくれる人が増えることを楽しみにしています。応援してくれる方の気持ちを力に、この夏はチームとして優勝を目指して一戦一戦大切に戦っていきたいと思います」