筑波大教授を「バケモノ」と侮辱か 容疑で茨城県警警部を書類送検
ネット交流サービス(SNS)上で東野篤子・筑波大教授を中傷した疑いがあるとして、茨城県警が、県警本部所属の男性警部を侮辱容疑で書類送検したことが捜査関係者への取材で判明した。送検は18日付。起訴の判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けた。
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捜査関係者によると、警部は2023年5月、旧ツイッターで東野教授について「見た目からしてバケモノ」といった中傷を投稿した疑いを持たれている。教授が24年4月に刑事告訴していた。
警部は投稿当時生活安全部に所属し、異動を経て5月に警務課付となった。県警監察室は「事実の有無も含めて答えを差し控える」としている。
東野教授はロシアによるウクライナ侵攻についてテレビなどで解説している。教授によると、「ヒステリーばばあ」などの書き込みが2月まで続いたという。東野教授は取材に「筑波大に対する憎悪も書き込まれ、大変危険だと思った。研究者の発信が攻撃を受けるとは、ゆゆしき事態だ。警部が職務で私の個人情報を入手したり他の人に伝えたりしたことがなかったか、県警にはきちんと捜査してほしい」と話した。【西夏生、斉藤瞳】