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最近、iPhoneのバッテリーが1日持たない!

…と、以前は普通に使えていたiPhoneが、なんとなくバッテリー持ちが悪くなってきたと感じている人はいません?

それ、なんとなくでも気のせいでもなく、iPhoneをはじめスマートフォンのバッテリーは、使っているうちに経年劣化で貯められる電気の量が減るのです。これは避けられません。

ただ、普通に使っているよりも、劣化を早めがちな行動もあるんです。

たとえば、家族(もしくは友達)と同時期に買ったiPhoneなのに、自分のiPhoneだけ妙にバッテリーもちが悪い…。というのは、劣化を早める行動をしていたのかも?

そこで、ここではそれらNG行動をピックアップしておきました。

バッテリーを長持ちさせたいと願う方は、対策しておきましょう。ただ、Apple公式のアナウンスではなく、一般論&体感での話となるので、そこはご留意ください。

暑い車内、炎天下などでの長時間利用

Photo: 小暮ひさのり

車内ではダッシュボードに置いて、カーナビ代わり。みたいな使い方は、日光での熱+常に負荷+充電といったスマホ三重苦なので、バッテリーのコンディション的には最悪です。スマホをナビにするなら、吹出口固定タイプの方が良いかもしれません。

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屋外で使う際も、直射日光を避けて日陰での利用の方がバッテリー的には助かります。あまりにも端末の温度が上がりすぎるとカメラが起動できなかったりもするので、撮影時ではiPhoneを休ませつつ臨みましょう。

負荷の高いゲームを充電しながら長時間プレイ

同様に3Dゲームなど、負荷の高いゲームを充電しながら長時間遊ぶといったシーンも熱が心配。

ゲーム描画によるチップからの発熱+充電が多くなりますし、充電によってバッテリー周りにも熱が加わるので、好ましくありません。

ワイヤレス充電器の多用

Photo: 小暮ひさのり

ワイヤレス充電器の利用も、若干注意が必要です。

置くだけで充電できて便利なのですが、ワイヤレス充電はその仕組み上、背面にある受電部(コイル)に熱が発生。この熱がバッテリー劣化を進める可能性があります。

なので、突き詰めるならワイヤレス充電器は使わない方がバッテリーのためです。

ただし、僕のiPhone 15 Pro、家にいる時は一生ワイヤレス充電器に鎮座していますが、8カ月使って未だに劣化なしの100%なんですよね…。あれ? ワイヤレス充電器は冤罪?

でも、iPhone 14 Proを使っていた時代はもっとバッテリーが劣化していました。ライター三浦のiPhone 14 Proも10ヶ月で10%の劣化があったと報告しています。

iPhone 14 Proのバッテリー劣化が早すぎる!確認と対策方法

これにはiPhone 15シリーズでワイヤレス充電時の負荷が見直された可能性、もしくはiPhone 15シリーズではフル充電サイクルが2倍(500回→1000回)に見直されたので、この影響があるのかもしれませんね。

逆に!バッテリーを長持ちさせる方法

では、iPhoneのバッテリーを長持ちさせるには? も紹介しておきますね。答えは意外と簡単で、過剰な負荷と熱を避ける。だけ気をつけてみましょう。

たとえば充電しながら長時間ゲーム、車内では直射日光が当たる場所を避ける、野外では日陰で利用する。とかですね。もしくは、スマホ冷却ファンでちょっと涼しくしてあげるのもアリかと。

対策前後で劣化がどれだけ変わるのか? のデータは手元にありませんが、理論上はバッテリーへの負荷を減らせます。

なお、一時期は「iPhoneを充電器に繋ぎっぱなしにしておくとバッテリーが劣化する」と言われていましたが、昨今のiPhoneiPhoneXR/XS以降)の端末では、自動的に充電を最適化してくれるので、こちらは心配しなくて良いと思います。急速充電も若干発熱は増えますが、日常の範囲内であれば問題ないレベルだと推測できます。

iPhoneのバッテリー残量を調べる方法

Image: 小暮ひさのり

「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」をタップ。「最大容量」を確認

上記のステータスで「最大容量」が何%になっているか?でバッテリーの劣化度合いがわかります。

こちらが80%を切ると、かなりバッテリーはヘタレてきていて、Appleの想定するコンディションを維持できていない状態です。

Appleストアでバッテリーだけ交換できる

iPhoneのバッテリが80%を切ってしまっていたり、生活していてバッテリー持ちに不自由を感じてきたら、本体買い替えずにバッテリーだけ交換もできます。

Image: Apple

これには、Appleストアや正規サービスプロバイダでの公式修理(iPhoneのバッテリーサービス)がおすすめですね。

メーカー保証も受けられて、純正のバッテリーと交換になるので、品質への安心感もあります。参考までにそろそろバッテリーが限界であろうiPhone 12だと1万4500円(AppleCare+未加入の場合)。

民間の修理ショップだともっと安く済ませられますが、個人的にはメーカー公式の保証が受けられる正規の修理の方がいいかな〜って。

バッテリーを気にし過ぎもよくないと思うの

ここまで「こんな使い方はNG!」なんて驚かせてしまいましたが、利用者のスタイルに合わせて多様な使い方ができるのもiPhoneの便利な側面。

こだわるあまりに使い勝手を極端に悪くしてしまうのは、せっかくのiPhone体験を損なってしまっては、バッテリー劣化と同じかそれ以上の損失だと思うんですよね。

なのでバッテリーコンディションだけにコダワリすぎず、自分なりにいい塩梅を見つけてみてください。

Source: Apple