宇宙開発企業スペースXを率いるイーロン・マスク氏(2024年5月6日撮影)。(c) Frederic J. BROWN / AFP

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【AFP=時事】実業家イーロン・マスク(Elon Musk)氏率いる宇宙開発企業スペースX(SpaceX)に解雇された8人の元従業員が12日、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)や差別、報復人事、不当解雇といった仕打ちを受けたとし、同氏とスペースXをカリフォルニア州ロサンゼルスの裁判所に民事提訴した。8人は、「暗黒時代」のような性差別的な企業文化をマスク氏が助長していると糾弾している。

 8人は2022年、マスク氏を批判する書簡を公開した後、解雇された。その後、全米労働関係委員会(NLRB)に苦情を申し立てたが、マスク氏は訴訟を起こすなどして妨害を試みていた。

 8人は訴状の中で、「イーロン・マスクスペースXについて、宇宙旅行時代の素晴らしい新世界のリーダーと吹聴する」一方で、「暗黒時代のような会社運営を行っている」と批判。具体的には、女性をブラジャーのサイズで評価するなど性的な対象として扱ったり、職場でひわいな発言を連発したり、異論を挟んだ従業員に解雇をちらつかせたりすると主張している。

 この件について、スペースXのコメントは得られていない。

 マスク氏関連の企業では、電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)のカリフォルニア州の拠点がやはり人種差別やセクハラをめぐり提訴されている。

【翻訳編集】AFPBB News

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